アイコン 東京の路線価14.2%の大幅上昇 最高は「鳩居堂」前2,696万円/平米 率は倶知安町トップ

国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2015年分の路線価(1月1日現在)を発表した。全国約32万9千地点の標準宅地は前年比で平均▲0.4%マイナスと7年連続で下落したが、下げ幅は前年より0.3ポイント縮小した。
路線価日本一は、30年連続で東京都中央区銀座5の文具店「鳩居堂」前。前年比で14.2%増の1平方メートル当たり2696万円(坪当たり8912万円)で、同じ銀座の「三越銀座店」前と宝飾店「和光本館」前も同額だった。はがき1枚分の土地は約39万9千円となる。

東京、大阪、愛知の3都府県はそろって上昇。上昇は前年の8都府県から10都府県に増え、大都市を中心に回復傾向が鮮明になった。
 
今年1月の税制改正で相続税の非課税枠となる資産の基礎控除が縮小した。路線価が上昇した都市部では課税対象者の拡大が見込まれる。

三大都市圏の3都府県は、東京(2.1%上昇)と大阪(0.5%上昇)が2年連続で上昇した。愛知県は1.0%の上昇で3年連続となった。
 首都圏では、神奈川県(0.6%上昇)、千葉県(0.3%上昇)、埼玉県(0.1%上昇)がいずれも2年連続で上昇した。
都道府県庁所在地の最高路線価は21都市(前年は18都市)で上昇。上げ幅のトップは20東京五輪を5年後に控える東京の14.2%。駅前開発が続く名古屋(11.5%)や今年3月に北陸新幹線が開業した金沢(9.3%)など10都市で上昇率が5%を超えた。

<北海道倶知安町「ホテルニセコアルペン前」が上昇率全国トップの28%上昇>
札幌国税局が公表したことしの路線価は、道内の平均が去年より1.1%値下がりして7年連続の下落となり、下落幅は去年の0.6%から6年ぶりに拡大した。
道内に30ある税務署の管内でそれぞれ路線価が最も高い地点をみると、上昇が5地点だった一方、横ばいが15地点、下落が10地点。

このうち、上昇率が最も大きかったのは海外からの投資が増えている倶知安町山田の「ホテルニセコアルペン前」で全国トップの28%の上昇となった。

このほか、札幌市北区北7条西4丁目の「北口西通り」で6.8%など札幌市内の3つの地点と旭川市の1つの地点で値上がりした。
 一方、下落率が最も大きかったのは、十勝の本別町北3丁目の「国道242号通り」で▲9.1%、次いで、後志の余市町黒川町4丁目の「国道5号通り」が▲8%など、10の地点で値下がりした。
また、路線価が最も高かったのは、札幌市中央区の「札幌ステラプレイス前」の279万円と、10年連続で道内最高となった。

道内の今年の路線価は、札幌市や倶知安町など一部の地域で上昇したものの地方を中心に横ばいや下落が目立ち、2極化の傾向が一段と強まっている。

<福岡県>横這い
福岡県内で最も高かったのは、35年連続で福岡市中央区天神2丁目の「渡辺通り」で、1平方メートル当たり500万円と、去年より5.3%上昇した。
博多駅周辺で高かったのは、博多区博多駅前2丁目の「駅前通り」の279万円で、去年より9.8%上昇。
一方、北九州市では、小倉北区京町3丁目の「平和通り」が49万円と、去年より2%下落。
久留米市では、東町の「西鉄久留米駅前通り」が20万5千円と、去年より▲2.4%下がった。


 

[ 2015年7月 1日 ]
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