水木しげるさん(93歳)/出征する直前に記していた手記が見つり話題に
ゲゲゲの鬼太郎や悪魔くんなど、妖怪漫画で有名な漫画家の水木しげるさん(93歳)が太平洋戦争へ出征する直前に記していた手記がみつかり話題となっている。
手記には、押し寄せる死の恐怖に自己の未来を憂いながらも、自分はこうありたいと願う20歳の若者の葛藤がみずみずしい筆致で描かれており、現代の若者へ読んでもらいたいと「新潮」の矢野優編集長は語っている。
ところで、水木先生の話題が出るたびにドキドキするので、記事タイトルは名前より出来事を先に持ってきてほしい。
水木しげる「人を土くれにする時代だ」 出征直前の手記で語った戦争への思い (BOOKS&NEWS 矢来町ぐるり) - Yahoo!ニュース
漫画家の水木しげるさん(93歳)が太平洋戦争へ出征する直前に記していた手記がみつかり話題となっている。手記には、押し寄せる死の恐怖に自己の未来を憂いながらも、自分はこうありたいと願う20歳の若者の葛藤がみずみずしい筆致で描かれていた。
手記の冒頭はこう始まる。
《静かな夜、書取のペンの音が響く。その背後には静かな夜のやうに死が横はつてゐる。この心細さよ。》
20歳の水木青年は、太平洋戦争の只中でその時代をこう記す。
《将来は語れない時代だ。毎日五萬も十萬も戦死する時代だ。芸術が何んだ哲学が何んだ。今は考へる事すらゆるされない時代だ。画家だらうと哲学者だらうと文学者だらうと労働者だらうと、土色一色にぬられて死場へ送られる時代だ。》
《人を一塊の土くれにする時代だ。》
《こんな所で自己にとどまるのは死よりつらい。だから、一切を捨てて時代になつてしまふ事だ。》
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