就職氷河期の非正社員 歯止めかからず273万人/毎日新聞しらべ
34歳までのいわゆる「若年フリーター」はピークの03年からは減少しているが、90年代後半からの「就職氷河期」に直撃された世代を含む35歳以上の「中年フ リーター」については増加に歯止めがかかっていない―氷河期といわれる団塊ジュニアたちは、正社員にもなれず結婚もできず子供も産まず、といった三重苦を一手に引き受けている状態だ。
マスコミがいう非婚や少子化においてもっとも話題を提供するのが、この団塊ジュニアたちだろう。
毎日新聞のインタビューにて、作家活動をしている雨宮処凛氏は、「(非正規雇用労働者の問題に)どこかに決着の地点があると思ったけれど、10年たってもまったくない。10年前は若者の貧困だったけど、今はもう若者じゃない。中年になっていて、それがどんどん初老になり、高齢者になっていく」と、この先に訪れる深刻な問題点を語っている。
このままでは団塊ジュニアらは20年後、非婚で退職金も貰えずフリーターのまま60歳にならざるを得ない。
もし正社員として採用とするにしても、300万人近くの数字を消化することは眩暈がするほど難しいだろう。
現実的にできることは彼らをどうやってこのサバイバルを生き残せるかということくらいで、一人で生きる力をつけさせるしかないのではないか。
中年フリーター:氷河期の非正社員ら、歯止めかからず273万人に - 毎日新聞
日本の非正規雇用労働者の数は、1990年代前半のバブル崩壊後に経済が長期停滞した「失われた20年」の間に右肩上がりに増加し、その数は2015年 1〜3月期平均で1979万人と、労働者全体の37.7%に達している。ここ数年は景気が比較的安定し採用環境も改善していることなどから、34歳までの いわゆる「若年フリーター」はピークの03年からは減少している。だが、90年代後半からの「就職氷河期」に直撃された世代を含む35歳以上の「中年フ リーター」については増加に歯止めがかかっていない。年金・保険などセーフティーネットの強化や正社員への転換を後押しする制度作りなどに社会全体で取り 組む姿勢が求められている。
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