アイコン アジア諸国に対する侵略行為だった/戦後70年談話 中曽根康弘元首相(97)寄稿

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まもなく戦後70年を迎える。巡り来る季節の中で、我々は戦没者の御霊(みたま)に深い鎮魂の祈りを捧(ささ)げ、平和への誓いを新たにする。
戦争はその悲劇性とともに人間の尊厳や国家の在り方を教えた。戦後復興と今日の繁栄は、我々がその教訓を心に刻みながら、尊い犠牲に応えようとした日本人の良心と責任が成し得た結果でもある。

この70年は、その成果の上に立って国の歩みを検証し、未来を展望する節目でもある。

第2次世界大戦は、帝国主義的な資源や国家、民族の在り方をめぐる戦いであり、欧米諸国との間の戦争もそのような性格を持ったものであった。

他方、アジア諸国に対しては侵略戦争でもあった。
特に中国に対しては、1915年の「対華21か条要求」以降、侵略性が非常に強くなった。
軍部による中国国内への事変の拡大は、中国民族の感情を著しく傷つけたと言わざるを得ない。
資源獲得のための東南アジア諸国への進出も、現地の人からすれば日本軍が土足で入り込んできたわけで、まぎれもない侵略行為だった。
以上。

読売新聞に対して寄稿されたもの。
安倍総理の70年談話発表を前に、先んじて戦争を経験した97歳の中曽根康弘元首相が体を鞭打ち侵略として寄稿したもので注目される。

[ 2015年8月 7日 ]
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