アイコン ラオックス 上半期インバウンド効果 売上高2倍強 営業益17倍

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中国家電量販店最大手の蘇寧電器傘下で免税家電量販店のラオックスが13日発表した2015年6月中間決算は、売上高が前年の2倍強の451億円、純利益が79倍にあたる46億円だった。円安を背景に、訪日中国人を中心にした来店客が、前年の4倍近い延べ149万人まで増えたことが効いた。
 羅怡文社長は、13日の記者会見で「中国からの訪日客が想定より多かった」。中国株が6月中旬から急落した悪影響は「まったく受けていない」と話した。
 人民元が8月13日まで3日連続で切り下げられたことも「影響は小さく、訪日客はまだ増える。(為替相場が)多少振れても、ビジネスの健全な発展に支障はない」と強気な見方を示した。
 15年12月通期の業績見通しは引き上げた。売上高は前年比79・3%増の900億円、純利益は7倍近い83億円を見込んでいる。
以上、

ラオックスは元々2000億円以上の売上高を計上していた家電量販店であったが、上州戦争に敗れ、中国家電量販店の蘇寧電器傘下となった。ラオックスは中国人向けの販売に切り替え、矢継ぎ早に不採算店舗を閉鎖、日本市場の不況も重なり、息も絶え絶えになりながら、中国へ進出していた。リーマンショック後のエコPでも日本での店舗を縮小していたことから恩恵に授からないまま、日中韓で尖閣問題が発生、日本製品の販売を主力に中国展開していたことから、中国事業もうまくいかないままとなっていた。

ところが、アベノミクスの超円安政策で、中国人訪日観光客が急増、元々中国人観光客を主力としていたため、言葉の障壁もなく、訪日客が同店へ押しかけ、最近では各地に出店を加速させている。

同店を訪れているのは中国人観光客ばかりではなく、言葉が共通の香港や台湾観光客も訪れており、同社はやっとインバウンド効果を満喫している。
同社の銀座店は国内最大規模の免税店、和服女性のコンシェルジェを配置し、店員も含め言語は中国語・英語にも対応している。同店は場所がら家電の販売は少なく、時計、カメラ、ジュエリー、バッグなどブランド品、化粧・雑貨、スーツケースなどを主体に販売、国産の50万円を超える高級時計が飛ぶように売れているという。

<中華圏の訪日観光客>政府観光局
 /千人
2008
2009
2010
2011
伸率
2012
伸率
総数
8,350
6,789
8,611
6,218
-27.8
8,358
34.4
中国
1,390
1,024
1,412
1,043
-26.2
1,425
36.6
台湾
1,000
1,006
1,268
993
-21.6
1,465
47.5
香港
550
449
508
364
-28.3
481
32.0
中華圏計
2,940
2,479
3,188
2,400
-24.7
3,371
40.4
シェア
35.2%
36.5%
37.0%
38.6%
 
40.3%
 
 
 /千人
2013
伸率
2014
伸率
2015上半期
伸率
総数
10,363
24.0
13,413
29.4
9,139
44.9
中国
1,314
-7.8
2,409
83.3
2,178
116.3
台湾
2,210
50.8
2,829
28.0
1,792
28.9
香港
745
54.9
925
24.1
691
64.2
中華圏計
4,269
26.6
6,163
44.3
4,661
65.3
 シェア
41.2%
 
45.9%
 
51.0%
 
<ラオックス業績推移>
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
14年12月2Q
20,230
293
256
58
15年12月2Q
45,168
4,975
4,975
4,607
15Q2/14Q2比
123.3%
1598.0%
1843.4%
7843.1%
15年12期予想
90,000
9,000
9,000
8,300
15期予/14期比
79.3%
418.4%
406.2%
568.3%
14年12月期
50,196
1,736
1,778
1,242
13年12月期
33,150
-1,664
-1,656
-3,245
12年12月期
22,948
-1,430
-1,389
-1,356
 
ラオックス
[ 2015年8月14日 ]
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