アイコン タイ・バンコク中心エラワン廟前で爆発27人死亡80人負傷 日本人重症 タクシン派か

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タイ テロタイの首都バンコク中心街の繁華街エラワン廟付近の交差点で17日午後7時過ぎ爆発があり、警察によると、これまでに外国人4人含む19人が死亡したほか、負傷者は外国人を含む123人がけがをしているという。
負傷者の中に、日本人の安藤紘太さん(31歳)がおり、腹部に大けがをして手術を受けているという。

警察では、近くに止めてあったバイクに爆弾が仕掛けられ、爆発が起きたものだとして詳しい状況を調べている。(エラワン廟に仕掛けられていたという報道もある)

首都バンコクにある日本大使館によると、現場近くには伊勢丹デパートがあり、日本人観光客も多くが訪れる場所だということで、日本人がほかに巻き込まれていないか確認しているという。

爆発はバンコク中心部のPhloen Chit通りのRatchaprasong交差点付近にある外国人観光客も訪れるErawan(エラワン)寺院前の歩道脇で起き、多くの通行中の人たちが巻き添えになった。また寺の敷地と道路を隔てるブロックが壊れているほか、爆発で破壊されたとみられるオートバイが横倒しになっていて、現場はパトカーや救急車などで騒然としているという。

Erawan廟の一角には、レストラン街があり、ホテルのグラントハイアットもある。すぐ近くの交差点角には、ランバンやルイ・ヴィトンなどのブランドショップや伊勢丹のほか数多くの商施設もあり、人通りが非常に多い通りで、こうした爆弾テロが起きた。

<タクシン強行派か>
タイは、タクシン派と民主派が政争を繰り返し、前回はタクシン派の元タクシン首相(不正蓄財で逮捕礼状)の実娘のインラック・シナワトラが政権を握ったものの、米の買い取り価格で不正を行い、また、タクシン元首相に対して恩赦を出す動きもしたため、民主派が反発、抗議デモを繰り返し、上院も娘に反発、娘は政権維持ができず、グチャグチャになり、2014年5月暫定的に軍部が乗り出して政権を掌握した。しかし、民生復帰のスケジュールを立てないまま今日に至っている。 
タイでは王様が一番偉く、国民の誰からも愛されているが、憲法で政治介入は制約されており政治には口を出さず、混乱に拍車がかかっていた。そのため、軍が政権を臨時的に掌握したもの。

<イスラム過激派か>
タイ南部3県はマレー系イスラム教徒が多くを占め、その南部にいるイスラム過激派による犯行も疑われる。2013年には軍がイスラム過激派を攻撃していた。現在ではISに染まった連中がいる可能性もある。

いずれにしろ、今回の事件で、タイ軍は国家治安をズタズタにされカンカン、軍の威信にかけ、タクシン派の強硬派やイスラム過激派の掃討作戦に出るものと見られる。

タイでは、タクシン首相時代、タクシン元首相が貧乏人や(農業国)農家を厚遇してきたことから、その後の選挙でも必ずタクシン派が勝つという構図になっている。それに不満を持った民主派と政治的な抗争は大規模デモなどを繰り広げ、タクシン派強行派の銃撃事件や爆弾テロもあっていた。しかし、こうした大きな爆弾テロはこれまでなかった。

タイでは昨年5月軍政がしかれる前、道路封鎖など政治的抗争が長引き、経済低迷が長期化した要因ともなっていた。
タイは仏教国で親日派も多いが、トヨタやホンダなど何千もの日本企業が進出し、東南アジア一の進出国となっている。ただ、こうした政争にタイ経済は低迷が続き、日本企業は2011年秋の大洪水の被害も受け、立ち直るところだったことから政争にはウンザリ、最近では、経済発展中で人口が多いインドネシアにシフトしてきている(この国も現在経済低迷中でウンザリ国だが・・・)。

ネットで、タイの爆弾テロの映像を探していたら、昨年1月の投稿でバイクのタイヤの中に仕掛けられた爆弾を取り外す専門家?の映像があった。最後に警察官が多数出てくることから、間違いないだろう。日本では報道されないこうした事件が現地では多発しているのかもしれない。

タイ国は首相時代も含め巨万の富を築いたタクシンをICPOを使い逮捕し、タクシン派を解体しなければ、政治的な安定は望めそうにない。それには、農民や貧乏人に対して、政策的な支援を行い、タクシン派の支持基盤を切り崩すしかない。
金のばら撒き行政で権力を手中に納め続けたタクシンの支持は今なお根強い。軍政ものらりくらりで、徹底した取り締まりもしない。まさか、権力を握り、味をしめ、軍政を長期化させるため、自作自演ではと、うがった見方もできるが・・・。
軍政は、早期に犯人の割り出しを行うことが必要。・・・監視カメラやドライブレコーダーなどほとんどないかもしれない。

[ 2015年8月18日 ]
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