中国の消費不況は、高級ブランド物が昨年より急激に売れなくなっており、今年に入り、これまで堅調だった自動車へも浸透してきている。
外資系が６割を占める中国自動車販売市場であるが、今年２月から不況の浸透から売れなくなる反面、安い価格の民族系車両が売れている。
今年７月までの累計では、乗用車が前年同期間比３．４％しか伸びない中、民族系は１３．６％も伸ばし、市場占有率も昨年１～７月累計で３７．３％であったものが、今年は同４１．２％と３．９ポイント上昇させている。

この余波を食ったのが、即年の販売総市場の1.5割をそれぞれ占める第１位のＶＷ（昨年368万台）と第２位のＧＭ及び現代・起亜の韓国勢となっている。
こうした状況下、外資系ディーラーは既に６月ころから値引き販売を強化させているが、奏功していないのが現状。
このように消費不況の波は、昨年まで堅調であった自動車市場に如実に現れ出しており、中国のＶＷ系工場では既に生産調整に入っている。