アイコン IHI/ターボチャージー年産600万台から1000万台へ引き上げへ米中韓工場増産へ

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IHIはエンジンの燃焼効率を上げる自動車部品、ターボチャージャー(過給器)を米中韓の工場で増産する。

2015年度からの3年間でターボ事業に200億円前後を投じ、約600万の年間生産台数を20年度に800万~1000万台にする。

「ターボ車」は低コストで環境負荷を下げられる。環境規制の強化が見込まれる地域に集中投資し需要を取り込む。
 以上、

 スモッグの中国は、エンジン性能を問題にするより、劣悪ガソリンを改善することが先決だろう。現在原油価格が昨春と比べて半額になっているものの、中国で はそれほどガソリン価格は下がっていないという。国策で国営石油会社がその儲けを独り占め、高品質ガソリン製造装置に振り向ければ納得もできようが、その 儲けはロシアなどの原油や天然ガス生産などへの投資に振り向けられている。

ターボチャージャーは、高圧力の空気をエンジンに送り出力を高めて、小排気量の車両の燃費効率を高め、馬力やトルク性能も増すダウンサイジングエンジンの必須機器となっている。
 小排気量、直噴、ターボチャージャー、スーパーチャージャー/低燃費、高出力・馬力、高トルクを実現できるエンジンとして、欧州や中国で人気を博している。ガソリン・ディーゼルともに有効。

 日本勢のHVに対抗して、ドイツ勢は既存エンジンの見直しから、低燃費の対抗エンジンとして造り直した。ただ、ダウンサイジングエンジンももう既に蔓延しており、低燃費も限界に達している。(通常、小型エンジンで動かして燃費を稼ぎ、加速するときなど必要な時にターボ稼動させる)

HVは新型プリウスが40キロを実現、さらにHVにこうした過給器などを取り付ければ、さらに低燃費を実現できる道もある。

トヨタは、最終的にはEVになるとしているが、EVに行きつくまでの期間は相当の期間を要するとして、HVを進化させている。リチウム電池が高価であること、車両価格が高いこと、走行距離が短いこと、給電の問題などが、EV普及の足かせとなり続けると見ている。

当然、トヨタではPHVもラインアップさせており、FCVも将来有望と先駆者となっている。燃料としての水素製造技術が発展すれば、世界中どこでも製造は可能であり、化石燃料に頼らず、また空気も汚さず、化石燃料車と同様な利便性のニーズは世界にあると見ているようだ。

 ただ、現実は、低燃費・高出力・高トルクが求められており、ダウンサイジングエンジンのニーズはまだ高い。 
 それに燃料費の低下により、低燃費車が無視され、大排気量・大型車のP/Uがバカ売れする環境意識のないアメリカの現実もある。
 いくらアメリカ人でも、大好きな大型車で、出力やトルクが変わらなければ、3L位のダウンサイジングエンジン搭載も可能と思われる。(3Lではもはやダウンサイジングエンジンでもなかろうが・・・)
電動アシストターボなどIHIはターボの技術力で定評がある。

これまで、航空機などのエンジンやトラックなど大型車にターボエンジンは広く用いられており、日本のIHIや三菱重工は、世界の自動車メーカーにターボチャージャーを販売している。

IHIは、VWや独ダイムラー・ベンツ、トヨタやいすゞなどの日系各社、
三菱重工は、BMWやPSAプジョー、シトロエン、VWなど
に納入している。

年間3,000万台、7,000億円の市場とここ10年間で倍増するほど拡大している。

自動車用ターボの生産会社は、IHI、三菱重工、米ボルグワーナー、米ハネウェルの4社がほとんどの市場を抑えている。

 

[ 2015年9月11日 ]
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