アイコン 中国 8月の輸出▲5.5%減 輸入13.8%減 景気減速鮮明に

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中国の先月の貿易統計は、輸出額は前年同月比で2ヶ月連続で減少したほか、輸入額も10ヶ月連続で減少し、中国経済の減速が一段と鮮明になった。

中 国の税関当局が8日に発表した貿易統計によると、中国の先月の輸出額は1968億ドルで、ヨーロッパや日本向けを中心に服や靴、それにパソコンの取り引き が落ち込んだことなどから、前年同月比▲5.5%減少し、2ヶ月連続の減少となった。人民元建てベースでは前年同月比▲6.1%減。

一方、輸入額は1366億ドルで、前年同月比▲13.8%減と10ヶ月連続の減少となり、8%程度の落ち込みと見ていた市場の予想を大きく下回った。人民元建てベースでは輸入は同▲14.33%減。

これは、欧米や日本などからの輸入のうち、自動車やその関連部品のほか、工場で使われる金属加工用の機械といった製品の、取り引きが落ち込んだことなどによるもの。

貿易収支は輸入が過度に減っていることから602億3600万ドルの黒字で、予想は482億ドルの黒字だった。

この結果、今年1月~8月までの貿易総額は、前年同期間比▲7.5%減となり、このままだと、6%程度の増加という今年1年間の貿易総額の目標の達成は非常に厳しい状況。 

今回の統計は、内需、外需ともに弱さが続いていることを示し、中国経済の減速が一段と鮮明になっている。
中国政府は、国内のインフラ投資の拡大など内需を喚起する対策とともに、企業の輸出を後押しすべく元安誘導などしているが、どこまで有効な手だてを示せるか難しい。
以上、

日本の報道はドル建で論評しているが、人民元建が正解だろう。日本の輸出入をドルベースで見た場合、見ちゃおれんくらいひどい、単に超円安で数値が繕われているだけとなる。
中国の場合、加工貿易としてみれば、各国から部品・部材を輸入し、製品化して輸出しており、輸出が減れば、自ずと輸入も減る。
一方、内需の代表格の一つである自動車も、1~7月の販売台数は0.4%しか前年比伸びておらず、それも民族系の自動車生産シェアが前年の37.3ポイントから41.2ポイントと2.9ポイントと高くなっており、部品・部材の輸入も減っている。

当然こうした指標に8日の株価はマイナス展開するはずだが、上海では午前マイナス圏で▲2%超減じていたが、昼から買い直され、2%近く上昇している。
上海株は全部が仕手株であり、下がれば官民機関が買いに走り、下がっては一方的に買いが入る展開を繰り返している。

[ 2015年9月 8日 ]
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