長崎新幹線ルート 県庁職員汚職事件 裁判で起訴内容否認
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長崎地方裁判所で１５日開かれた九州新幹線長崎ルートの建設用地の補償をめぐっ て、長崎県の元職員が知り合いの業者に便宜をはかった見返りに賄賂を受け取った罪に問われた裁判の初公判で、元職員は、「便宜をはかったのは、職務とは関 係ない」などと述べて起訴された内容を否認した。
長崎県の新幹線用地事務所用地第一課の係長だった西原被告（５９）は、一昨年、九 州新幹線長崎ルートの長崎県諫早市内の建設用地の補償をめぐって土地の所有者が立ち退く際、知り合いの不動産業者と建築業者に紹介する見返りに、現金計 ７２万円を受け取ったとして受託収賄の罪に問われている。
１５日、長崎地方裁判所で開かれた初公判で、西原被告は、業者から現金を受け取ったことについては認める一方で、「業者を紹介した行為は職務に関係しない」と述べ、現金の受け取りは賄賂には当たらないとして起訴された内容を否認した。
これに対して、検察は、西原被告は、土地の所有者の要望に応じて職務として業者の紹介を行う立場にあり、現金の受け取りは賄賂に当たるという認識を示した上で、受け取った現金は生活費や遊興費、借金の返済などにあてたと指摘した。
この事件で、賄賂を渡したとされる業者２人には、執行猶予のついた有罪判決が言い渡されている。
過去記事
長崎新幹線工事で長崎県職員を贈収賄で逮捕 中川建設元社長も 九州新幹線長崎ルート小さくやれば捕まり、大きくおおっぴらにやれば捕まらない世の不条理もある。
[ 2015年9月15日 ]
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