アイコン 三菱重工長崎造船所 船舶部門の巨額損失に分社化 はじまった造船部門解体への道

スポンサード リンク

三菱は長崎の船舶から事業を出発させたが、今や事業主体は宇宙、航空、軍需に変わり、船舶部門の火が消え去ろうとしている。
三菱の船舶部門は超円安にもかかわらず何やっているのか、それ以前の長きデフレ、円高に造船技術さえもなくしてしまったようだ。
引渡し前の豪華客船の炎上に始まり、三井商船の大型コンテナ船2つ折れ沈没事件、今度は豪華客船の設計ミスによる巨額損失事件。

分社化は、事業を立て直すためのものである一方、立て直せなかった場合は身売りか、清算となる。行く末が心配される。
造船部門の優秀な人材が、いつしかロケットや航空、軍需などの他部門に吸い取られたり、配置されなかった結果のようにも見える。

スポンサード リンク

三菱重工業は採算が悪化している造船事業を立て直すため、長崎造船所内にある2つの部門を分社化して10月、新会社を立ち上げることになり28日、会社の社長を兼務する造船所の所長らが記者会見し、来年度から黒字化を目指したいなどと抱負を語った。

三菱重工業が分社化して来月1日に立ち上げるのは、LNG=液化天然ガスなどのガス運搬船を建造する「三菱重工船舶海洋」と、船の骨格となる「ブロック」の製造・販売を行う「三菱重工船体」で、本社はいずれも長崎市香焼町の長崎造船所の香焼工場内に置く。

2つの会社は、それぞれの事業に特化し、組織のコンパクト化やコスト削減を進めることで収益の安定化を図ることにしている。

2社とも来年度からの黒字化を目指し、3年から4年後までに年間の売上額を「三菱重工船舶海洋」で1000億円、「三菱重工船体」で100億円を目標にしている。

「三菱重工船舶海洋」の社長を兼務することになる長崎造船所の横田宏所長は28日の会見で「長崎の基幹産業である造船業を守るとともにさらに発展させていきたい。やっていけると思っている」と話している。

三菱重工業の造船事業をめぐっては、ドイツから受注した大型客船で設計のやり直しが大量に発生して巨額の特別損失を計上するなど採算が悪化しているため、客船の建造は引き続き三菱重工業が担うことにしている。
 

[ 2015年9月29日 ]
 

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 
JCNET注目記事!
PR いま建設業界の求人が急増中、当サイトおすすめのワークポートが便利です。


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ