アイコン 排ガスのVW 9月欧州8.4%増 独は米国を嫌っている 仏も

スポンサード リンク

欧州自動車工業会のゴーン会長(ルノー日産会長)は、VWの排ガス問題について、「米国の陰謀だ」と発表した。
ドイツでは、自動車の排ガス問題は、米国と異なり、自動車監督局が管轄しており、今回のVWの違法プログラム搭載問題であっても、制裁金や罰金はないとされる。
  ドイツ人の68%がVWは国を代表する会社として認識し、国民の7人に一人がVWとなんら関係する仕事で生計を立てているという。州政府が20%の株を持 ち、役員も輩出、同州の知事は、首相に上り詰めたり、国会議員となっても政界で大きな力を持っている。一種の国営企業と同じ扱い。

欧州自動車工業会が16日発表した欧州連合(EU)域内の9月の新車販売台数は、前年同月比9.8%増の135万6,868台となった。
市場占有率(シェア)トップの独フォルクスワーゲン(VW)は、グループ全体で8.4%増の31万5,905台で、9月18日に発覚した排ガス不正問題の影響は限定的だった。

スポンサード リンク

 EUで新車販売台数が前年実績を上回るのは、25ヶ月連続。ディーゼル車の比率が高い2位の仏プジョー・シトロエングループ(PSA)と3位の仏ルノーは、いずれも4.9%増にとどまり、VWの伸び率を下回った。

<VWの9月の世界の販売台数>
 VWは16日、9月のグループの世界販売台数が前年同月比▲1.5%減の88万5300台だったと発表した。
前年割れは6ヶ月連続。排ガス試験の不正の影響は少ないとみられるが、ブラジルやロシアなど新興国での落ち込みが響いた。
1~9月の累計は前年同期比▲1.5%減の743万800台で、2年連続の1千万台確保は微妙な状況。
 VWは15日、EU域内で計850万台のディーゼル車をリコール(回収・無償修理)すると発表している。
以上、報道

ドイツは、グリーンエネルギー推進国で原発停止を表明、各種製品の梱包から発泡スチロールを一掃するなど環境問題に特に煩いと思っていたが、自動車に限ってはとんでもない間違いであったようだ。
現にディーゼル車はBMWでさえ、不正プログラムを搭載せずとも、走行テストでは現行基準の10倍以上のNOxを発生させ走っており、何のための基準なのかも疑わしいものとなっている。
国と自動車産業が結託した国民騙しもいいところだろう。

フランスのゴーンが「米国の陰謀だ」といくら言っても、パリの市長はパリの大気汚染が深刻で、以前からディーゼル車を一掃すると発表しており、今後、パリ市長と欧州自動車業界のゴーンとが激突する可能性もある。
現行のヨーロ6基準では、2017年から走行テストを行うとしており、今回の問題が発生したことにより、妥協のない検査手法がとられるものと見られる。
しかし、そのころには今回の問題はほとぼりも冷めていることから、また、走行検査にしたところでも、新たなるいい加減な検査方法が編み出されるものと見られる。

VWは、中国ではガソリン車しか製造販売しておらず、販売車に問題はないが、ドイツの技術神話は高く、合弁の一汽大衆の2015年9月の自動車販売台数は、2014年同期と比較して10.3%増加し、14万8,101台と大幅に伸ばしている(VWは上海汽車とも合弁生産しているが発表されていない。また、中国自動車工業会の数値は出荷台数で実際の販売台数とは異なる)。

 

[ 2015年10月19日 ]
 

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 
JCNET注目記事!
PR いま建設業界の求人が急増中、当サイトおすすめのワークポートが便利です。


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ