7~9月の訪日客の消費額81.8%増 初めて1兆円突破/観光庁
1、平成27年7~9月期の訪日外客数は535万人であり、前年同期(348万人)に比べ53.7%増加した。
2、同期間の訪日外国人1人当たりの旅行支出額は187,165円、前年同期(158,254円)比18.3%増加した。
訪日外国人全体の旅行消費額は1兆0,009億円で、前年同期(5,505億円)に比べ81.8%増加した。
3、国籍・地域別の旅行消費額は、中国4,660億円(構成比46.6%)、台湾1,389億円(同13.9%)、香港800億円(同8.0%)、]韓国799億円(同8.0%)、米国452億円(同4.5%)の順となっており、これら上位5カ国で全体の80.9%を占めている。
観光庁が発表した今年7月から9月までの3ヶ月間に日本を訪れた外国人旅行者が、買い物や宿泊などに消費した額は、推計で前年同期間比80%以上増 え、初めて1兆円を超えた。これは、3ヶ月間の実績として平成22年の調査開始以来過去最高で、9期連続の最高額更新、初の1兆円超えとなった。
こ れは、訪日客の国々の景気が現行低迷しているとはいえ、それまで景気が良かったこと。低迷していてもマイナス成長など極端に低下していないこと。これまで の経済成長により、観光旅行する層の中産階級が急増していること、こうしたことが東南アジアでは特に顕著であり観光ブームになっていることによる。
また、日本の誘客の施策としては、
1、超円安傾向が続いていること
2、外国人旅行者を対象とした消費税の免税対象の品目が拡大されたこと、
3、デパートなどで外国人向けの品ぞろえやサービスを強化する動きが出ていること
が主な要因として挙げられる。
使用別では、旅行者1人当たりの平均で
宿泊料金は4万8,731円、
飲食費は3万4,472円
と、ともに前年同期間よりやや減少したのに対し、買い物代は中国人旅行者による「爆買い」などを背景に42.4%増と急増して7万5,535円となった。
観光庁は「外国人旅行者の消費額が1兆円を超えたことは一つの節目。宿泊施設の不足など受け入れ態勢を早急に整えて消費のさらなる拡大につなげていきたい」としている。
2015年7~9月の訪日客消費額動向/観光庁
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消費額平均
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訪日客数
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消費総額
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(円/人)
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前年比
|
千人
|
前年比
|
億円
|
前年比
|
中国
|
280,788
|
18.8%
|
1,659
|
112.4%
|
4,660
|
152.4%
|
香港
|
192,545
|
30.0%
|
415
|
76.0%
|
800
|
128.7%
|
台湾
|
142,005
|
10.5%
|
978
|
34.0%
|
1,389
|
48.1%
|
韓国
|
77,048
|
4.8%
|
1,036
|
44.0%
|
799
|
51.0%
|
米国
|
179,682
|
-1.2%
|
251
|
16.3%
|
452
|
14.9%
|
タイ
|
163,961
|
18.1%
|
117
|
13.8%
|
193
|
34.4%
|
オーストラリア
|
213,156
|
8.0%
|
77
|
22.2%
|
166
|
32.0%
|
全国籍計
|
187,165
|
18.3%
|
5,347
|
53.7%
|
10,009
|
81.8%
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