アイコン 浅い眠りの「レム睡眠」に学習・記憶効果の脳波増解明/筑波大林悠助教ら

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夢を生み出すレム睡眠は、その役割が脳科学の最大の謎の一つでした。筑波 大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) 林悠助教らと理化学研究所脳科学総合研究センター 糸原重美チームリーダーらの共同研究グループは、レム睡眠とノンレム睡眠の切り替えを司る脳部位を発見し、レム睡眠を操作できるトランスジェニックマウス を開発した。

その結果レム睡眠には、デルタ波と呼ばれる脳回路の再編成に重要な神経活動を、ノンレム睡眠中に誘発する役割があることが判明した。この作用を介して、レム睡眠が脳の発達や学習に貢献する可能性を明らかにした。

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トランスジェニックマウスのレム睡眠を操作した影響は、デルタ波という脳波に現れた。デルタ波はレム睡眠と同様に哺乳類と鳥類に固有の現象であり、神経細胞同士の連絡であるシナプスを強め、学習や記憶形成を促す作用が知られている。
デルタ波は、ノンレム睡眠中に最も生じやすいが、レム睡眠を無くすと、次第にノンレム睡眠中のデルタ波が弱まり、逆に、レム睡眠を増やすと、デルタ波が強まった。
従ってレム睡眠は、デルタ波を強める作用があることが判明、この作用を介して学習や記憶形成に貢献することが示唆された。
当研究の成果は22日付の米科学誌サイエンス電子版で発表された。

アルツハイマー病やうつ病など脳波の低下がみられる病気と、睡眠の関連を調べるのに役立つという。

[ 2015年10月23日 ]
 

 

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