アイコン 2015年10月の世界の造船受注状況 発注量激減/英クラークソン

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造船・海運市況を分析する英クラークソンによると、10月の世界の船舶発注量は47隻、109万CGT(標準貨物船換算トン数)と集計された。
 これは今年に入ってからの月間発注量としては最も少なく、2009年9月(77万CGT)以来の低水準となった。

 中国経済低迷により昨年は未曾有な原油安となったが、資源も同じであった。その中国経済の低迷長期化が経済指数ではっきりしてきており、資源エネルギーや商品輸送船舶の発注量が激減している。

調子が良いのはアメリカだけであり、金融緩和で経済回復を図る欧州はVW不正問題と激化する空爆のシリアからの難民で経済どころではなくなっている。

<CGTベースの10月の国別受注実績>
1位は韓国の76万CGT。
2位は中国の23万CGT
日本は受注実績がなかった。

<今年1~10月の累計受注量>
1位、韓国は979万CGT
2位、中国は704万CGT
3位、日本は654万CGT。

<国別手持工事量>
1位、中国は3,933万CGT
2位、韓国は3,191万CGT、
3位、日本は2,117万CGT。

標準貨物船換算トン数(Compensated gross tonnage、CGT)は、船舶の建造工事量を表す指標値。
船舶は、船種や仕様が異なれば、たとえ同じ総トン数でも造船所の建造工事量は異なる。 船種が異なれば、設計条件や内部構造も異なり、要求される技術のレベルも異なる。タンカーやばら積み船と比べ、客船は手間や資材も多く掛る。

そのためOECDが主導して、造船会社間の工事量を比較するため、また、国レベルの工事量を比較するため、総トン数や載貨重量トン数ベースの比較は合理的ではないことから、船種によって予め決められた二つの係数と総トン数を使って、決められた計算式に基づいて算出される値(これをCGTという)を使い、より正確な工事量の比較をすることができるようにしたもの。

[ 2015年11月 6日 ]
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