世界展開している両社を合わせると、ホテル数は５５００以上、客室数は１１０万を超え、この買収によって世界最大のホテルチェーンが誕生することになる。

また、ホテルのブランド数は３０に増えるが、それぞれの名前は残す方針だという。
マリオットは、売り上げの大半をアメリカ市場に頼る一方で、スターウッドは売り上げの約８割をアジアなどアメリカ国外で上げており、マリオットは買収を通じて海外事業を強化するねらいがある。

１０月時点では、ハイアットホテルチェーンズがスターウッドの買収交渉に入り、ほかにも中国の大手ホテル錦江国際集団、航空大手の海航集団、政府系ファンドの中国投資有限責任公司の３社が買収に動いていた。
中国勢に買収されたら、世界各地のスターウッドグループの超高級ホテルに各国の大統領や首相などは盗聴・盗撮の疑いで泊まれず、各国の議員さんや有名芸能人も不倫できないだろう。それだけでも助かったといえるようだ。

＜スターウッド系ホテルブランド＞
超高級の「セントレジス」、「ラグジュアリーコレクション」、
高級ホテルの「W・ダブリュー」、「ウェスティン」、「トリビュートポートフォリオ」「ルロイヤル・メリディアン」「シェラトングランド」、
中級ホテルの「ル・メリディアン」、「シェラトン」、
低価格帯の「アロフト」、「エレメント」、「フォーポイント・バイ・シェラトン」）
で構成されている。