大分県佐伯市に本社がある半導体の製造請負会社ジェイデバイスが、来春までに北上市の北上工場の規模を縮小させ、九州の工場に事業を集約することを決定した。
北上工場では１８日、地元企業への再就職を希望する従業員に対する就職面談会を開催、約１６０人の従業員が離職の意向を示しているという。
北上工場には、約５００人の従業員がいて、家電製品向けの半導体の製造を行っているが、来春までに製品の一部の製造を九州の工場に集約することを決めた。
ジェイデバイスは、北上工場の従業員に対し、九州の工場などへの転勤について意向を確認していて、応じられない人には、再就職先をあっせんしているという。
ジェイデバイスは、「地元への就職を希望する従業員には、全力で再就職を後押ししたい」と話している。
以上、

家電メーカーの売上高は回復途上にあるが、世界市場では韓国勢が制覇しており、回復は国内だけ。ジェイデバイスはこれまで、大手家電メーカーが半導体部門を矢継ぎ早に閉鎖した受皿会社として機能、これまでやってきたが、そろそろ半導体製造装置等の更新時期にも来ており、受注が拡大しなければ厳しい局面に至る。それも日本の家電メーカーは台湾などのEMS(電子・電気製品の受託製造)メーカーに一括発注する傾向にあり、同社を取り巻く環境は厳しい。これまで良くやってきたと逆に感心させられる。今度は国がバックアップして家電メーカーに対して仕事をジェイデバイスに発注させることだ。
今や日本の家電メーカーは没落も甚だしく、世界に君臨した昔の面影はない。