10月の経常収支16ヶ月連続黒字 原油安が寄与 第一次所得収支も拡大
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財務省が発表した10月の日本の経常収支は、原油価格の下落を受けて貿易収支が改善したことなどから1兆4584億円の黒字となり、16ヶ月連続の黒字となった。
10月の国際収支によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は、原油価格の下落でエネルギー関連の輸入額が大幅に減少したことなどから2002億円の黒字となった。
また、日本を訪れる外国人旅行者が急増し、国内での消費金額が増えたことから、旅行収支も1107億円の黒字だった。
さらに、海外投資や海外工場子会社などとの利子や配当のやり取りを示す第一次所得収支も、海外への直接投資や証券投資による収益が引き続き高い水準にあることから、1兆7315億円の黒字となった。
この結果、日本が海外との貿易や金融取引などでどれだけ稼いだかを示す経常収支は、1兆4584億円の黒字となり、16ヶ月連続の黒字となった。
<8日の原油37.80ドル>午前中の東証
因みに、12月8日の原油価格(WTI先物価格)は37.80ドルまで急落、この急落で7日のNYダウを117ドル押し下げた。これはOPEC会合で減産合意に至らず終了したことから下げたもの。
こうしたNYダウの流れを受け、GDP改定値が大幅上方修正されたことにもまったく反応せず、8日の日経平均は▲203.17円安の19,494.98円と午前中の取引を終えている。
[ 2015年12月 8日 ]
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