リヤドで記者会見した、ムハンマド・ビン・サルマン国防相は、この軍事連合は、テロリズムに関するイスラム世界の問題に立ち向かい、この災禍に対する世界規模の戦いにおいて連携すると語ったという。
　参加３４ヶ国はすべてサウジのジッダに拠点があるイスラム協力機構の加盟国となっており、さらにインドネシアを含むその他の「イスラム教国」10ヶ国以上が、同軍事連合への支持を表明しているという。
以上、AFP

サウジはイエメンで親サウジ政権を支持し、イエメンのシーア派(イラン支援)やアルカイダを空爆している。
　また、シリアは、イランが支援、シリアの反政府勢力に対して、レバノンのヒズボラ(シーア派過激派)をシリア政府軍支援に派遣、シリアの反政府勢力は弱体化した。その間隙を縫いISがシリアでも台頭するきっかけとなった。

　イラクはイランと兄弟分のシーア派が政治権力を有しており、イラクのスンニ派を駆逐している。ただ、ISもスンニ派であり、イラクでシーア派に追い詰められた旧イラク軍のスンニ派軍人たちが大量にISに入っている。ISはスンニ派の位置づけはなく、単なるテロ集団として、米国の有志国としてサウジも首長国連邦もISに対して空爆を実施している。

ISを退治した次には、トルコ・イラク北部のクルド人の問題が浮上してくる。クルド人武装勢力には米国からIS退治用の武器が供給されている。
それを一番嫌っているのがトルコであり、ISへの空爆と称してクルド人武装組織を空爆している。
今後、中東問題は当軍事連合で解決してもらいたいものだ。ただ、当軍事連合は、連合国間で軍事衝突する可能性の高いレベルの国々の連合体でもある。