マック売却 英系ペルミラやアジア系MBK-Pなどファンドが入札へ
女社長が日本マックは、経営できませんとばかりに投げ出し、米マクドナルドが売却を検討すしている日本マクドナルドホールディングスの株式買収に、外食大手の支援に強みを持つ英投資ファンド「ペルミラ」が乗り出すことが19日わかったと報道されている。
20日に期日を迎える入札手続きに参加する意向だという。
ペルミラは、回転ずしチェーン大手あきんどスシロー(大阪府吹田市)を傘下に持つことで知られる。
また、国内の外食大手あきんどすしローなどに投資するアジア系ファンド「MBKパートナーズ」も名乗りを上げるとみられ、買収に向けた動きが本格化している。
<ペルミラ>
英国を本拠地にしたヨーロッパ最大手の投資ファンド。ファンドには、主に欧米の企業年金基金・公的年金基金、保険会社、政府系投資ファンド、その他の機関投資家が資金提供している。1985年の創立以来、約250億ユーロを運用している。
これまで、インテルサット、インマルサット、フリースケール・セミコンダクタ、ヒューゴ・ボス、ヴァレンティノ、ドクターマーチンなどへの投資を実行している。
日本では、第1号案件としては、2008年に農薬大手アリスタライフサイエンス(元、トーメンとニチメンのライフサイエンス部門の統合会社)を約2400億円で買収。
第2号案件として2012年に国内最大手の回転ずしチェーンあきんどスシローの株式をユニゾン・キャピタルから約10億ドルで取得した。
2015年、ペルミラ日本代表に元コールバーグ・クラビス・ロバーツ幹部の藤井良太郎、会長に元三洋電機副社長の古瀬洋一郎が就任し、企業価値が数百億から数千億円規模の日本企業に投資を検討している。
<MBKパートナーズ>
米カーライル・グループ出身者6名によって設立された、日本、韓国、中国を拠点に活動する独立系プライベート・エクイティ・ファーム。社名のMBKは、創設者のひとりで代表者であるMichael ByungJu Kim氏の名前からとられている。運用資産総額は57億ドル、インベストメント・プロフェッショナルはグローバルで30名を擁し、東京オフィスにはそのうち6名が在籍している。これまで、ユニバーサルスタジオジャパン、田崎真珠、インボイスなどへの投資実績がある。2012年12月に、大手喫茶店チェーンの「コメダ珈琲店」をアドバンテッジ・パートナーズから買収すると報じられた。
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