VW米国幹部たちのメール情報提供拒む 米司法当局「「我慢の限界」と
フォルクスワーゲン(VW)は、排ガス規制逃れの問題で、不正を調査している米国の州司法当局に対し、電子メールなどの幹部どうしでやりとりした情報の提供を拒否している。
当局側は「我慢の限界が近い」とVWを非難し、情報を出すように求めている。
ニューヨーク州とコネティカット州の両司法当局は、VWがプライバシー保護を厳格に定めたドイツの法律を根拠に、メールの文面などの提出を拒否していることを明らかにした。
ニューヨーク州の司法当局は取材に、「数ヶ月間のVWの対応は、非常に遅く、我々のVWへの堪忍袋の緒が切れかけている(Our patience with Volkswagen is wearing thin.)」とするシュナイダーマン司法長官名の声明を示した。
コネティカット州司法当局も、「VWはこれまで、公には米当局の調査に全面的に協力すると言ってきたが、実際はドイツの法律を理由に協力を拒んでいる。不満がたまる対応ぶりだ」というコメントを出した。 この内容は、米紙ニューヨーク・タイムズが8日に報道した。
VWの排ガス不正をめぐっては、複数の州当局が追及姿勢を強めている。今月4日には、米司法省が一連の不正に対する制裁金の支払いを求め、VWグループを米ミシガン州の連邦地裁に民事提訴している。
以上、
VWは米司法省と全裁判に対する司法取引により、安価に済ませればよいものを、ドイツ人気質が災いしているようだ。
米当局を怒らせれば怒らせるほど、制裁金額が上昇するのはこれまでの米司法省の判例でも明らかだ。最後は懲罰的制裁金ともなる。今に至ってVWは何を考えているのだろうか。まだ何か隠しているのだろうか。
タカタのエアバック問題でも分かるとおり、当局の要請に応えずリコールしなかったホンダの販売台数は当時大幅に落ちた。当然、マスコミから安全面をいろいろ書かれた結果だろうが・・・。VWは問題車両所有者に関係なく、一律安値販売して販売台数を稼いでも、首を絞めるばかりでもあろうが・・・。
2015年米国における日系車販売台数
|
||
|
販売台数
|
前年比
|
Toyota
|
2,499,313
|
5.3%
|
Honda
|
1,586,551
|
3.0%
|
Nissan
|
1,484,918
|
7.1%
|
Subaru
|
582,675
|
13.4%
|
Mazda
|
319,184
|
4.4%
|
Mitsubishi
|
95,342
|
22.8%
|
VW-G販売台数
|
||
VW
|
349,440
|
-4.8%
|
Audi
|
202,202
|
11.1%
|
Porsche
|
51,756
|
10.1%
|
2015年米計
|
17,470,499
|
5.7%
|
コメントをどうぞ