アイコン 「キースツアー」の41人乗りスキーバス転落事故 14人死亡、27人病院搬送

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41人乗りスキーバス転落事故15日午前2時ごろ、長野県軽井沢町の国道18号の碓氷バイパスで、スキーツアー客を乗せて群馬方面から長野方面に向かっていたバスが、反対車線に出てガードレールを乗り越え、道路の下に転落した。
このバスには乗客39人と乗員2人の計41人が乗っていて、警察によると、乗客12人と運転手ら乗員2人の計14人の死亡が確認されている。14人のうち9人が男性で、5人が女性だという。
また、27人が病院に搬送されて手当てを受けていて、病院によると、この中には意識がない人もいるという。乗客の多くは10代や20代の若い人。
 
このスキーツアーを企画した東京・渋谷区の「キースツアー」によると、このバスは14日夜、東京を出発して、長野県飯山市の斑尾高原に向かっていたという。

現場は、入山峠から長野県方面に1キロほど下ったところで、上りが2車線、下りが1車線になっている。バスは、下りの車線を走行していて、反対車線のガードレールを乗り越えて、約3メートル下に転落・樹木に激突したという。また、大きなブレーキ痕などは見つかっていないという。
車体は、道路下の樹木にバス中央部の天井部分から当たった状態で横転していて、天井部分などが大きくえぐられるように凹み、めちゃめちゃに壊れている。

道路を管理する高崎河川国道事務所によると、碓氷バイパスの約16キロの区間には計45ヶ所のカーブがあり、事故が起きたのは群馬県側から数えて43ヶ所目のカーブだったという。現場のカーブはゆるやかで、当時、路面は、凍結などはしていなかったという。

警察は15日、東京・羽村市のバス運行会社「イーエスピー」の関係者から事情を聞いているほか、過失運転致死傷の疑いで会社を捜索している。
また、国交省は15日昼から同社に対して特別監査を実施している。
「イーエスピー」は13日、関東運輸局から、運転手の健康状態を把握していなかったなどとして、所有するバスのうち1台について、運行停止の行政処分を受けたばかりだという。
「イーエスピー」によると、運転手は、乗車前の検査で健康状態は良好と報告され、アルコールチェックも受け問題なかったという。ただ、持病や前日の睡眠時間の報告などは受けていない模様。
以上、

小泉時代の規制緩和により、バス会社が設立が用件が大幅緩和され、全国に小規模観光バス会社が乱立した。しかし、小規模事業者運行のバスによる凄惨な事故が多発するようになり、長距離運転については規制強化された。また、健康管理など、運転手が過労にならない施策が施された。しかし、現実には、運転手不足で無理な運行も多いとされる。当局もタレ込みや抜き打ち監査による検査にとどまっているのが実態。

関東などではスキーシーズンは稼ぎ時の小規模バス会社も多く、激しい競争下にあるツアーの参加チケット価格の関係から、ツアー会社も大手バス会社に依頼することもできず、小規模バス観光会社に依頼するのが普通となっている。

小規模観光バス会社もチェックを十分行い、事故など皆無の会社が殆どだが、忙しい小規模バス会社の多くが、運転手不足などから無理な運行をしていることが多いとされる。

こうした悲劇は繰り返されている。抜本的な対策が必要だろう。

 

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[ 2016年1月15日 ]

 

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