東芝メディカル売却 三井物産・富士フイルム・米ハゲタカ、5社以上 医療診断装置ランキング
東芝のメインバンクは三井住友銀行、東芝再建にかかわる5千億円超の融資において、三井住友銀行が、今や東芝グループの利益頭となっている東芝メディカルを売却させるのは力の論理だろう。
三井物産が、東芝メディカルシステムズの買収に名乗りを上げる方針を固めたことが15日分かったと報道されている。
東芝が、売却相手を決める入札で、他の事業会社と連合を組んで優先交渉権の獲得を目指す方針。
東芝メディカルが手掛けるコンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)などの診断装置は、海外でも需要の伸びが期待できるとみている。技術向上や海外展開を支援し、強化している医療関連分野の収益拡大を目指す。
買収には、富士フイルムや米ハゲタカファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)なども意欲を示しており、争奪戦が激化する。
以上、
三井物産と富士フイルムが連合を組み入札に参加すれば理解もできるが、三井住友銀行にも三井物産派と富士フイルム派がいるようだ。
ただ、理由をこじつけなければ、米ハゲタカが巨額買収を試みた場合、三井も富士も撤退する可能性がある。
米ハゲタカは、科技分野で巨大企業となっている清華大学の校弁企業にでも売却することで話がついているのだろうか。
<買収検討は世界で5社以上>
買収を検討している企業は、ソニー、キヤノン、富士フイルム、英GEヘルスケア、米大手投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)など複数のファンドも関心を示しているという。複数社による共同買収の可能性もある。
ソニーは、CMOSセンサーへの投資とオリンパスへの出資もあり困難と見られる。キャノンは医療分野が小さすぎ、世界への展開が遅れる。
東芝メディカルは、コンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)、超音波診断装置など画像診断機器全体の国内シェア28%で首位。国内外で今後とも市場が拡大している診断装置である。
世界でもシーメンス、GE、フィリップスに次ぐ4位で12%のシェアを持つ。15年3月期の売上高は4056億円。
各診断装置の世界シェア(2012年)
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CT
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MRI
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超音波
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Siemens
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26%
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38%
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8%
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GE
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24%
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22%
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27%
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東芝メディカル
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21%
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6%
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13%
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Philips
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20%
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24%
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20%
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日立メディコ
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7%
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Esaote
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6%
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日立アロカ
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9%
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他
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2%
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4%
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23%
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市場規模
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33.6億ドル
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29.4億ドル
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57.7億ドル
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三菱東京UFJ銀行企業調査部作成
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