アイコン インドネシア新幹線 見切り着工 疑問どころか正常

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中国が受注したインドネシア高速鉄道の起工式が21日、ジャワ島西部ワリニで開かれた。

高速鉄道計画は日本との激しい受注競争の末、昨年9月に中国案の採用が決まったが、わずか4ヶ月という異例のスピード着工となった。一部の建設手続きは終わっておらず、「見切り発車」を疑問視する声も上がっていると報道されている。

 だが、欧米日などと違い、腐敗政治が長年続く、政治的にも後進国のインドネシアにおいて、その物差しを使用すること自体が意味を成さない。何でもありと考えた方が何事も無難な国だ。

今回の起工式にはジョコ大統領自ら出席して行われていることが、それを象徴しているといよう。
 当インドネシア新幹線計画は、首都ジャカルタとバンドンの約140キロメートルを結ぶ高速鉄道計画。総工費は約56億ドル(約6500億円)で、75%を中国の国家開発銀行が融資する。インドネシア政府は保証しない契約となっている。両国の国営企業でつくる企業連合が建設や沿線開発を手がけ、2018年完工、19年開業を目指している。

路線建設だけで約3万9000人の雇用創出が見込まれ、鉄道車両の国内生産も予定されている。当高速鉄道計画は、さらに延伸される計画もある。
だが、インドネシアは中国と異なり、土地は私有物、破格の金を出さない限り、計画路線の住民は売却しないどころか、恩恵に授からない地域住民の猛反対に会う可能性が高い。当然、短工期も中国側の売り物、実現できなければ、インドネシア側に責任をおっ被せる可能性すらある。

 ここまでくれば、高見の見物が一番無難だろう。
ジョコ大統領がいくら清廉潔白な大統領だとしても連立与党の党首らは、ほとんどが金で右にも左にも動く輩ばかりであり、いずれボロが出、国民の批判を受け、前大統領とまったく同じ轍を歩むことになる。

 インドネシアはタイ同様政治的に不安定であり、経済悪化過程では、さらにそれは深刻なものとなる。

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[ 2016年1月22日 ]

 

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