２０１５年通期の販売台数は、サムスン電子が３億１,９７０万台で第１位、２位のアップルの２億３,１５０万台に比べ約８,８００万台多かった。
３位は、中国の華為技術（ファーウェイ）で、昨年１０～１２月期に３,２６０万台、昨年通年では１億７１０万台。
４位は、聯想（レノボ）- Motorolaが昨年１０～１２月期に２,０１０万台、通年で７,３９０万台。
５位は、小米科技（シャオミ）が昨年１０～１２月期に１,９５０万台、通年で７,２００万台。
をそれぞれ販売した。
　昨年の世界スマートフォン販売台数は前年比１２％増の１４億４千万台だった。

　サムスンの売上台数は、１５年Ｑ４は大幅に増加しているものの、通年では０．８％の増加にとどまっている。同社は高価格・高付加価値のプレミアム市場では、アップルに押され低下しているものの、中低価格モデルの世界販売が順調のようである。

アッ プルは、通年では20.1％増と大幅に販売台数を伸ばしているが、１５Q４では０．４％増に急減しており、１６年１～３月の生産計画の見直しを迫られてい る。中国勢のプレミアム市場のスマホはアップルのiPhoneより３割以上安く、機能的にはほとんど変わらなくなっている。

　華為技術（ファーウェイ・Huawei）は、中国販売に限らず、世界で売上台数を伸張させている。中国国内の１５年は前年比５０％増の６２２０万台を販売しているが、世界では１億０７１０万台販売し、海外での販売を前年比３７％増加させ４５百万台販売している。

　 ２０１５年には１億台を販売するとした小米科技(シャオミ、Xiaomi)は期中に販売台数の計画変更をしたが、１５年は前年比１７％増の７２百万台を販 売している。小米の場合、ネット販売に特化しており、海外展開が難しいのか、まだ海外では４５０万台しか販売していない。
　レノボ(モトローラは傘下)は、商品戦略を見誤ったのか、世界販売は通年で▲２０％も落としている。

 

Global Smartphone Vendor Shipments＆Marketshare in Q4 2015
Global Smartphone Vendor Shipments (Millions of Units)
(Millions of Units)					増減率
	Q4 '14	2014	Q4 '15	2015	Ｑ4比	前年比
Samsung	74.5	317.2	81.3	319.7	9.1%	0.8%
Apple	74.5	192.7	74.8	231.5	0.4%	20.1%
Huawei（華為技術）	24.1	74.1	32.6	107.1	35.3%	44.5%
Lenovo-Motorola	24.7	92.7	20.2	73.9	-18.2%	-20.3%
Xiaomi（小米科技）	17.0	61.1	19.5	72.0	14.7%	17.8%
Others	165.3	545.7	176.1	637.5	6.5%	16.8%
Total	380.1	1283.5	404.5	1441.7	6.4%	12.3%
Global Smartphone Vendor Marketshare (%)
	Q4 '14	2014	Q4 '15	2015
Samsung	19.6%	24.7%	20.1%	22.2%
Apple	19.6%	15.0%	18.5%	16.1%
Huawei	6.3%	5.8%	8.1%	7.4%
Lenovo-Motorola	6.5%	7.2%	5.0%	5.1%
Xiaomi	4.5%	4.8%	4.8%	5.0%
Others	43.5%	42.5%	43.5%	44.2%
Total	100.0%	100.0%	100.0%	100.0%
Total Growth: Year-over-Year (%)
増減率	31.0%	29.6%	6.4%	12.3%
Source: Strategy Analytics