アイコン 新日鉄 日新製鋼を子会社化へ  2014年 鉄鋼(粗鋼)生産国別ランキング

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粗鋼生産で国内首位の新日鉄住金は、8%余りを出資している国内4位の鉄鋼メーカー「日新製鋼」について、株式の過半数を取得して子会社化する方向で最終的な調整を進めている。
鉄鋼業界では世界最大の鉄鋼生産国の中国で過剰な生産が続いているため、世界的に鉄鋼製品の価格が下落しており、日本のメーカー各社の、収益は悪化している。
新日鉄住金と日新製鋼の双方は、規模の拡大やコストの削減を通じて、経営基盤の強化を図るねらいがあるものとみられる。
1日午後にも、両社の経営トップが記者会見して新日鉄住金による日新製鋼の子会社化を発表する見通し。
国内の
なお、新日鉄住金子会社の大阪製鐵は、東京鋼鐵をTOBにより子会社化することを決定している。

大手鉄鋼メーカーは、14年前にNKKと川崎製鉄が統合して「JFEホールディングス」が発足したあと、4年前には新日鉄と住友金属工業が統合し「新日鉄住金」となるなど再編が続いて来たが、新日鉄住金が日新製鋼を傘下に収めれば、日本の大手鉄鋼メーカーは「新日鉄住金」と、「JFEホールディングス」、それに「神戸製鋼所」の3つに集約されることになる。
 
 世界の粗鋼生産量は約16億トン、うち中国が約8億トン、中国では経済低迷により2億トンが過剰生産となり、安価に世界中に輸出され、価格破壊を行っている。日本の生産量は約1億1千トンであり、中国が輸出している量の大きさが窺い知れる。
 中国は、治外法権国であり、構造改革もせず、大気汚染を振り撒きながら、各国の基幹産業でもある鉄鋼業を潰しにかかっている。2年こうした状況が続けば、韓国の鉄鋼市場は、すでに多くの中国製が入ってきており、輸出型の韓国勢は国内市場も喰われ青息吐息になってしまう。

 

粗鋼生産国別世界ランキング 単位:百万トン
国・地域
2014年
2013
2012
2007
 
 
生産量
シェア
前年比
生産量
生産量
生産量
世界
1,670.1
100.0%
3.9%
1,607.2
1,552.9
1,347.0
1
中国
822.7
49.3%
5.6%
779.0
724.7
489.7
欧州連合
165.7
9.9%
0.1%
165.6
168.6
210.2
2
日本
110.7
6.6%
0.1%
110.6
107.2
120.2
3
アメリカ
88.2
5.3%
1.3%
87.0
88.7
98.1
4
インド
87.3
5.2%
7.5%
81.2
77.3
53.5
5
ロシア
71.5
4.3%
3.0%
69.4
70.4
72.4
6
韓国
71.5
4.3%
8.4%
66.0
69.1
51.5
7
(ドイツ)
42.9
2.6%
0.8%
42.6
42.7
48.6
8
トルコ
34.0
2.0%
-1.9%
34.7
35.9
25.8
9
ブラジル
33.9
2.0%
-0.9%
34.2
34.5
33.8
10
ウクライナ
27.2
1.6%
-17.2%
32.8
33.0
42.8
11
(イタリア)
23.7
1.4%
-1.6%
24.1
27.3
31.6
12
台湾
23.2
1.4%
4.1%
22.3
20.7
20.9
13
メキシコ
19.0
1.1%
3.2%
18.4
18.1
17.6
14
(フランス)
16.1
1.0%
2.8%
15.7
15.6
19.2
15
イラン
16.3
1.0%
6.0%
15.4
14.5
10.1
16
(スペイン)
14.2
0.9%
3.9%
13.7
13.6
19.0
17
カナダ
12.7
0.8%
1.8%
12.5
13.5
15.6
18
(イギリス)
12.1
0.7%
1.8%
11.9
9.6
14.3
 
その他
86.2
5.2%
10.4%
78.1
76.7
84.8

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[ 2016年2月 1日 ]
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