アイコン ヤマザキナビスコ契約終了で「ヤマザキビスケット」に社名変更 モンデリーズ直販へ

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ヤマザキナビスコは、モンデリーズ・インターナショナル社(米、売上高300億ドル/2015年、食品業界でネスレ・ペプシ子に続く世界第3位、過去の商号クラフト)とのライセンス契約を来る8月31日の契約満了日をもって終了させることを決定した。

これに伴い、ヤマザキナビスコは、9月1日をもって商号をヤマザキビスケット株式会社に変更する。

なお、「オレオ」、「リッツ」、「プレミアム」および「チップスアホイ」の4ブランド製品については、8月31日をもって製造を終了し、残余在庫の販売を経て終売とする。

9月以降、ヤマザキビスケットは、「チップスター」、「エアリアル」および「スリムサンド」等の既存製品に加え、魅力ある新製品を順次発売し、新たな事業展開をめざす。

また、平成29年12月1日以降、契約終了に伴う上記4ブランド製品の類似製品の製造販売の制限が解除され、競合品の開発を視野に入れつつ、自社で開発した技術を最大限活用した新製品を発売する予定としている。

1970年10月、山崎製パンとニチメン(現双日)、米国ナビスコ社の3社による合弁で設立された。
1981年7月、米国ナビスコ社がスタンダードブランズ社と合併して 社名がナビスコブランズ社となる。
1985年9月、ナビスコブランズ社がR.Jレイノルズ社と合併して、社名がR.J.Rナビスコ社となる。
1988年7月、R.J.Rナビスコ社保有株式を、山崎製パンならびにニチメンに譲渡。商標、技術援助は継続。
ナビスコブランドの日本でのライセンス所有窓口はモンデリーズ・ジャパン(旧日本クラフトフーズ・キャドバリージャパン)、2011年12月クラフトフーヅジャパン(株)からライセンス事業を引き継いでいた。
今ではヤマザキナビスコは、ナビスコ社と資本関係はなく、商標、技術援助の権利はナビスコ社を子会社にしているモンデリーズ・インターナショナル社が所有し継続されていた。

同社の資本金は16億円、従業員は1000名。以前の資料では300億円以上の売上高があっる。
1992年からJIのヤマザキナビスコ杯のスポンサーとなっており、相当の売上高と利益があるのだろう。

今回の契約終了は、モンデリーズの日本での販売戦略の一環で解消するものと見られる。

<モンデリーズ・ジャパンのリリース>
モンデリーズ・ジャパン(株)(本社:東京都品川区 / 代表取締役社長:リアン・カッツ)は、モンデリーズ・インターナショナル・インクとヤマザキ・ナビスコとのナビスコ製品におけるライセンス契約終了に伴い、モンデリーズ・インターナショナルがグローバル展開している主力ブランド「オレオ」、「リッツ」、「プレミアム」を、2016年9月より国内で販売開始する。
モンデリーズ・ジャパン 代表取締役専務 辺 丙三は、「過去45年以上に渡って、ヤマザキナビスコは『オレオ』、『リッツ』、『プレミアム』などのナビスコ製品の製造・販売を行ってきており、ブランド認知への多大な貢献をしてきてくださったことに大変感謝しております。今後は、モンデリーズ・インターナショナルのネットワークにおける知識と経験や、製品開発力、品質面の強みなどを生かし、『オレオ』、『リッツ』、『プレミアム』など、世界で愛される私たちのブランドの更なる浸透・拡大を目指します。」
モンデリーズ・ジャパンは、日本では1960年から事業をスタートし、現在は「クロレッツ」、「リカルデント」、「ストライド」、「キシリクリスタル」、「ホールズ」といったガムおよびキャンディ製品の製造・販売を行っているとしている。

 

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[ 2016年2月12日 ]

 

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