USJ 沖縄進出撤退を検討
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)を運営するユー・エス・ジェイは、沖縄県でのテーマパーク新設計画を撤回する検討に入った。
昨秋、同社を買収した米コムキャストが採算性に難色を示しているという。当面は、大阪のUSJに経営資源を集中する。
政府や地元を巻き込んだ計画が白紙に戻れば、沖縄振興にも影響が出かねない。計画撤回に向けた調整が難航する可能性もある。
コムキャストは、北京に巨大なUSのテーマパーク(120万㎡)の開発を手がけており、中国からの客が期待できないと踏んだのだろう。また、上海では今6月、巨大な上海ディズニーランド(410ha)がオープンする。
USJの資本は全部コムキャストが購入しており、旧株主が売却条件に沖縄進出を入れておかない限り、それ以前の経営計画はすべて見直されるが当然だろう。
経営陣は、当初上場するとしていたが、いつの間にか売却を決定した。今回も含め優柔不断さが目立つUSJである。
今後、政府は、すでに打ち出した普天間基地跡へのディズニーランド誘致に動く、水面下で経営するオリエンタルランドの三井側と話はできているともされるが、ここでも、上海ディズニーランドや北京USの動向が最終判断になる。
沖縄への観光客が多い韓国もいろいろテーマパークが検討されており、沖縄県内だけでは潜在客人口が少なすぎ・・・とてもとても無理。
オリエンタルランドが、東京のように価格を上げ続ければ、所得の低い沖縄県民に敬遠され、沖縄への最大の観光客である台湾客も、自国に2大テーマパークの一つでもできれば、沖縄進出での当政治テーマパークは大赤字になる。政治的な誘致は過去の事例で見れば全部が全部経費倒れでろくなことはない。
それより、沖縄をコンドミニアムも含めた世界のリゾート基地に、計画的に整備することが最優先されよう。
コメントをどうぞ