アイコン 世界最大級の太陽光集光型熱発電(CSP)2ギガW/モロッコ

スポンサード リンク
 

世界最大級の太陽光集光型熱発電(CSP)2ギガW太陽光を反射鏡で集め、熱に変換してタービンを回す集光型太陽熱発電(CSP)。この方式で世界最大となる発電所が北アフリカ・モロッコのサハラ砂漠に完成し、2月上旬に運転を開始した。
モロッコ中部のワルザザードは、「アラビアのロレンス」や「グラディエーター」などハリウッド映画のロケ地として知られる都市。CSPのヌール発電所はその近郊に建設された。

世界銀行の気候投資基金(CIF)によると、2018年までには160MW、100万世帯以上の電力をまかなうようになる見通し。年間約76万トンの二酸化炭素(CO2)削減効果が期待される。
CSPの発電所は太陽光発電施設と比べて建設費が高いが、夜間や曇った日のために電力を蓄えておくことが可能。

このプロジェクトは、ドイツ、スペイン、世銀などが資金調達や提供で関わり、北アフリカからヨーロッパに再生可能エネルギーで発電した電力を送電するデザーテックプロジェクトの一画であり、端緒となる重要な計画。建設はサウジアラビアのACWA Powerが請け負い、スペインのTSK ElectrónicaやAccionaなど電力や集光型太陽熱発電(CSP)に関する技術を保有する企業が多数参加している。 
AFPでは、当発電計画は2020年までに総投資額90億ドルを投下し、5ヶ所建設、計2ギガWを発電する計画となっていると報道している。 

 集光型太陽熱発電(CSP)は、スペインなどですでに実用化されており、反射鏡で集めた光で液体を加熱し、そこから生じた蒸気でタービンを回す。
熱媒体として使われる溶融塩は夜になっても熱い状態を保つため、24時間発電を続けることができるという。
世界銀行によると、モロッコは現在、エネルギーの97%を化石燃料の輸入に頼っている。同国がエネルギー資源を分散させ、再生可能エネルギーを利用することに熱心なのはこのためだ。

今年11月に予定される第22回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP22)の開催国となることも決まっている。
CIFによると、ヌール発電所が稼働することで、総発電量の中で再生可能エネルギーが占める割合は13%から42%まで上昇する。
発電所から10キロの圏内の住民は約58万3000人。この地区の貧困率は23%にも上るが、クリーンな発電施設ができて住宅や病院などへの電力供給が安定することにより、住民の生活も向上する見通し。
 以上、CNN等

日本では1974年香川県仁尾町で1MWのパイロットプラントが建設され、実証試験を行ったが、直達日照時間の短い日本では良好な結果は得られず、大きく出遅れた。
集光型発電では、これまでに、パラボリックトラフ型、リニアーフレネル型、タワー型、ディッシュ型の熱発電方式が開発され、すでに米国などで商業運転されている。タワー型は1ヶ所に光=熱を集めのその集光熱により発電、米国やスペインに大規模施設がある。
モロッコの分はパラボリックトラフ型。
現在、発電は大きく、水力や蒸気によりタービンを回して発電と光反応させ発電するソーラー発電とがある。火力も原発も太陽集光型も同じタービンにより発電している。

 

[ 2016年2月22日 ]
スポンサード リンク
 

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ