アイコン 1月の経常収支19ヶ月連続黒字 貿易赤字を旅行収支で補う 輸出数量大幅減

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財務省が発表した今年1月の国際収支によると、まず輸出から輸入を差し引いた「貿易収支」は▲4110億円の赤字だった。中国・東南アジア向けを中心に輸出額が減ったものの、原油価格の下落でエネルギー関連の輸入額が大幅に減少したため、前年同月比で赤字幅は縮小した。
また、外国人旅行者が国内で消費した金額から、日本に住んでいる人が海外で消費した金額を差し引いた「旅行収支」は、日本を訪れる外国人旅行者の増加によって1347億円の黒字となった。これは、比較可能な平成8年以降1か月間として過去最高となり、「旅行収支」を含めた「サービス収支」の赤字幅は縮小した。

さらに、海外との利子や配当のやり取りを示す「第一次所得収支」は、日本企業が海外に設立した工場運営会社や買収した海外企業からの配当金などの収益が引き続き高い水準となっていて、1兆3310億円の黒字となった。
この結果、日本が海外との貿易や金融取引などでどれだけ稼いだかを示す「経常収支」は5,208億円の黒字となり、19ヶ月連続の黒字となった。

2016年1月の経常収支
/億円
1月金額
前年同月比
貿易・サービス収支
-6,377
5,950
(赤字幅縮小)
 貿易収支
-4,110
4,455
(赤字幅縮小)
     輸出
53,550
-9,739
(▲15.4%減少)
     輸入
57,660
-14,194
(▲19.8%減少)
 サービス収支
-2,267
1,495
(赤字幅縮小)
第一次所得収支
13,310
-880
(黒字幅縮小)
第二次所得収支
-1,726
-880
(赤字幅拡大)
経常収支
5,208
4,190
(黒字幅拡大)
 
貿易で気になるのは数量の減少、
2010年を100とした場合、1月は78.4ポイントと▲21.6%も減少している。日本の上場の製造業者がこれまでにいかに海外へ工場を移転させたかの証でもある。それも今なお減少し続けている。なお、輸入数量は103.5ポイントと不況を反映し、僅かに上昇している。
経団連の会長さんとこも今なお、日本の大企業を率先して韓国へ工場進出を図っている。

[ 2016年3月 8日 ]
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