アイコン 2月の鉱工業生産指数▲6.2%減、3年半ぶりの低水準

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企業の生産活動を示す2月の鉱工業生産指数は、前月比で▲6.2%低下し、2ヶ月ぶりに前月を下回った。
経産省が30日発表した2月の鉱工業生産指数は、平成22年を100とした指数で93.6と前月比で▲6.2%低下した。平成24年11月以来の低い水準だった。
指 数が低下したのは、トヨタがグループの愛知鉄鋼の爆発事故を受け、2月に国内の工場の稼働を一時停止するなど国内で乗用車の生産が減ったことや、旧正月の 「春節」で中国などの工場の稼働が止まったことでスマホ用の電子部品の生産が落ち込んだためで、15ある業種のうち13の業種で前月を下回った。

下落:輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、汎用・生産用・業務用機械工業等
上昇:石油・石炭製品工業、窯業・土石製品工業

一方、主な製造業の生産予測は、3月がプラス3.9%、4月がプラス5.3%としていて、生産活動の基調判断は「一進一退で推移している」とし、これまでの表現を維持した。

乗用車の生産は回復していくとみられるが、電子部品を中心に中国経済の減速の影響を引き続き受けることが予想される。
以上、報道、経産省発表資料参照

春節は昨年も2月の月中にあり、比較するのはおかしい。原因は、中国経済の低迷および連鎖した東南アジア経済の低迷にあり、中国でのスマホの売れ行きも大幅に鈍化、低価格化が進んでいる。需要低迷で半導体価格(DRAM)が昨年の半額以下になっていることでも窺い知れよう。世界最大の生産会社サムスンも泣いている。

<中小企業DI悪化>
経産省が29日発表した中小企業DIは、中小企業の業況は、弱い動きが見られるとしている。
(1) 2016年1~3月期の全産業の業況判断DIは、▲18.1(前期差▲3.0ポイント減)となり、3期ぶりに低下した。

(2) 製造業の業況判断DIは、▲16.8(前期差▲3.9ポイント減)となり、2期連続して低下した。
業種別に見ると、パルプ・紙・紙加工品、化学、家具・装備品、その他の製造業など6業種で上昇し、輸送用機械器具、鉄鋼・非鉄金属、窯業・土石製品、繊維工業、印刷、金属製品など8業種で低下した。
・中国やヨーロッパ、新興国の景気純化による生産量の減少とともに、海外への生産シフトにより受注量が減少してきている。

(3) 非製造業の業況判断DIは、▲18.8(前期差▲3.0ポイント減)と3期ぶりに低下した。
産業別に見ると、建設業、小売業、サービス業、卸売業とすべての産業で低下した。
・小売業では、暖冬のため冬物衣料の動きが鈍く、セールと割引率を上げ在庫処分を早めに行ったので利益の確保ができなかった。

[ 2016年3月30日 ]
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