アイコン 2.7兆円、タカタの硝酸アンモニウム使用インフレータ全リコールでの可能性

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エアバッグ問題を抱えるタカタはインフレータ(膨張装置)の不具合によるリコール費用が最大で2兆7000億円と試算していると、事情に詳しい関係者1人が明らかにしたとブルームバーグが報じた。
内部情報を理由に匿名で語った関係者によると、タカタは、3月半ばに顧客である自動車メーカーと会合し、今後、硝酸アンモニウムを使ったインフレータが全てリコール対象となった場合、費用は2兆7000億円になる試算を伝えた。
タカタ負担を100%と仮定した場合の試算であり、インフレータ対象数は最大で2億8753万個としている。タカタ広報担当の松本英之氏はコメントを控えた。

 30日のタカタ株は、この報道を受け、前日比▲100円(▲19%)安の414円とストップ安になった。
タカタの最大顧客であるホンダの株価は終値で、同▲3.6%安、トヨタが同▲2.5%安、日産株は同▲3.7%安となった。

タカタがエアバックで用いる硝酸アンモニウム
<瞬間ガス発生剤としての硝酸アンモニウム問題>
1、 タカタ製エアバッグの不具合が相次ぎ、大々リコールを行っている。
製造工程に問題があった可能性が高いのだが、そもそもガス発生剤に使われている火薬、硝酸アンモニウムについて、安全性を疑問視する声がある。

硝酸アンモニウム自体は危険なものではない。産業用爆薬や肥料などに一般的に使用されている化学物質でもある。
火薬の材料としては燃えにくい。エアバッグのガス発生剤として考えた場合、ガスの発生量が多く、非常に性能がよい。だから、ガス発生剤メーカーはどこもこれを使おうと努力してきた。

2、硝酸アンモニウムに欠点はないのか。
欠点がある。「転移」というのだが、温度の変化によって結晶の形、密度が変わっていく。密度が変わる温度が、複数ある(-17度、32度、50度、84度、125度)。その温度を超えると膨らんで戻ってというのを繰り返す。

3、転移があるとどういう弊害があるのか。
通常、インフレータに充填するのにペレット状に固めて使うのだが、温度変化で密度が変わるとペレットにひび割れなどの形状変化が起こる。
ガス発生の速度は火薬の表面積で変わる。ペレットにひび割れなどがあれば、急速に圧力が高まる事象が発生する。
以上、ブルームバーグやネット資料参照

衝突などの衝撃でエアバックが作動するが、構造上の問題もあり、エアバックの膨らみだけではなく、部品部材まで不均一に飛び散り、その部品部材により人命も損なう事態に至っている。

タカタ製エアバック問題は、当初、高温多湿な地域での問題がクローズアップされていたが、その後、ほかの温暖な地域でも問題が発生している。32度、50度などの転移は温帯地域でも直射日光下の車両ならば、季節により通常、発生している。・・・その対策や湿度との関係など・・・・・。


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[ 2016年3月31日 ]
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