アイコン 国交省立入検査、まだ生きていた不正体質の三菱自動車 性能実験部長「不正指示」

国交省は21日、三菱自動車工業が、実際よりも燃費をよく見せる不正を意図的に行っていた問題で、愛知県にある三菱自動車の施設に立入検査を行って、不正が行われた経緯などについて詳しく調べる。
三菱自動車工業は20日、自社で販売した軽自動車2車種(eKワゴン)と日産自動車向けに生産した軽自動車2車種(デイズ)の合計62万5000台で、実際よりも燃費をよく見せる不正を意図的に行っていたことを明らかにした。

この問題で、国交省は20日から、道路運送車両法に基づいて、愛知県岡崎市にある三菱自動車の「技術センター」に立入検査を始めた。
不正を行ったのは、技術センターの「性能実験部」という部署で、三菱自動車によると、当時の性能実験部長が、「私が指示した」と話しているという。しかし、事実かどうかは確認中だとしている。
このため国交省は、立入検査を通じ、不正が行われた経緯などについて詳しく調べることにしている。
以上、報道等参照

三菱自にとって、三菱が主導した開発車は日産自との共作車であり、相当のプレッシャーがあったと思われるが、そのプレッシャーは開発部門にあり、性能実験部の責任ではないはずだ。
当然、燃費性能については、開発当初から目標値が設定されていたものと見られる。性能実験したところ、目標値に届かなかったのだろう。
しかし、開発書類には、正規の数値が記載してあったと見られ、次回の共同製作車は日産自が開発することになっており、デイズの開発記録・性能記録・国の検査記録を日産が三菱から取り寄せ、その三菱作成の書類を精査していたところ、その数値からは、公式燃費がはじき出されず、国の審査に伴う申請数値を詐称していたことが日産の手で明らかにされ、今回の三菱自の発表となったもの。
以上、

三菱自は昨年、SUV開発が遅れたことを理由に、開発関係部長2名を首にした。実際、開発スタッフは豊富な人材がいるのだろうか。i-MiEVにしろ、わけのわからない軽自動車の延長線上のデザインでまったく売れない代物だった。
2012年問題でのリストラから、優秀な人材は辞めていったか、ほかのグループ会社へ出されてしまったのか。

重工にしても、造船部門は昔の面影も反省もないくらい、失敗を繰り返している。重工が開発した新構造船であった商船三井のMOL号(超大型コンテナ船)のインド洋でのへし折れ沈没事件(現在、船主・荷主などから損害賠償請求訴訟を受けている)、現在も悪戦苦闘している大型クルーズ船(受注2隻、1隻引き渡し済み)の失敗の連続、火災の連続、受注額の2倍以上の製造コストがかかってしまっている。過去も最終工程の内装工事中のプリンセス号の大火災事件の教訓もない。(商船三井は昨年初め超大型コンテナ船MOL号を韓国の造船会社2社に何隻も発注している。いくら韓国造船会社発注しても、三菱同様・戦犯企業とののしられるだけであるが・・・)

グループ挙げて、人材がロケットに吸い取られてしまったのだろうか、それとも儲かり、武器輸出解禁で拡大が約束されている軍事産業部門に事前に取られたのだろうか。
人材不足としか言いようがない。

[ 2016年4月21日 ]

 

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