アイコン 続、東亜建設工業の偽装データ事件 地中固化剤1250万Lのところ68Lしか注入せず

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問題があったのは羽田空港C滑走路、大地震発生時に 滑走路の液状化を防ぐため、滑走路の脇から穴を掘って薬液の注入を行う同社が開発した「バルーングラウト工法」とよばれる工法で、平成27年5月から同 28年3月に行われた。鹿島とのJVだが、東亜建設工業が親であり売上高の7割が入っていた。

薬液を注入する管を、
① 地中に埋めた長さ、
② 薬液の注入量、計画では薬液約1250万リットルを注入する予定だったが、薬液の総注入量は設計の5・4%だった。
③ 施工後の地盤強度などの4点で偽装があった。
しかし、同社は仕様書通りに施工できたように虚偽の報告をして完成検査を受け、引き渡していた。

当施工では、管を通すため穴を開ける際、地中のコンクリート片などに当たり予定位置に達しなかったことや、薬液が浸透しにくい土質だったことなどが原因だという。結果、地盤強度は施工前とほとんど変わっていないという。
 
同工法は、福岡空港(福岡市博多区)など11施設で行われており、同社は他に問題がなかったか調査を進めているほか、原因究明と再発防止に向けた調査委員会を設置する

今年4月、2次下請けの作業員が1次下請けを通じて東亜に改ざんを通報したという。
以上、
今回の工事データ虚偽報告による施工完了・虚偽データによる代金受領は刑事問題に発展する可能性もある。
管轄支店長は現在変わっているが、前支店長が虚偽データによる施工完了を承知していたのか、それとも現場サイトでの虚偽だったのかどうかなどまだ明らかにされていない。

東亜建設工業はマリコン、地場だけに20東京五輪向けウォーターフロントの競技場など最有力受注候補といわれていた。
松尾社長は当問題の深刻さから辞任を表明している。

案件名:東京国際空港C滑走路他地盤改良工事
発注所属事務所:東京空港整備事務所
開札日:平成25年4月18日
落札社:東亜・鹿島特定建設工事共同企業体
落札額:26億99百万円
 

[ 2016年5月 9日 ]
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