ハウステンボス 3月中間決算 半期ながら澤田体制初の減収減益
佐世保市のハウステンボスは、今年3月までの中間決算を発表し、経常利益は約44億円を確保したものの1月の記録的な大雪でキャンセルが相次いだことなどが影響し、澤田秀雄社長が就任して以降、初めての減収減益となった。
ハウステンボスが17日、発表した決算によると、昨年9月の大型連休に多くの観光客が訪れた反動や、今年1月の大雪で宿泊客と団体客に800人分のキャンセルが出たことなどが影響し、入場者数は約156万8千人と、前年同期間比▲2.1%減った。
このため売上高は▲2.3%減の153億34百万円、経常利益は▲18.0%減の43億9千万円となり、澤田社長が平成22年に就任して以来、初めての減収減益となった。
ハウステンボスでは、今期は99億円の経常利益を計画しているが、4月14日以降の熊本地震の影響で、敷地内にある直営ホテル4ヶ所の予約キャンセルが計1万5千人、入場者の団体予約キャンセルも2万6千人分に上る大きな影響を受けている。
澤田社長は「『ロボットの館』などの新施設や人を集められるイベントを行って呼びこんでいきたい」としている。
また、澤田社長は、4月に電力の小売りを始めた子会社、「HTBエナジー」で小川や用水などの水の流れを利用して発電する「小水力発電」の施設の設置を検討していることを明らかにしている。
ハウステンボスによると、入場者の地域別内訳は、7割弱が九州、約3割が東京・大阪圏。全国各地や海外から観光客を呼び込む考えを示し「大型イベントを増やし宣伝を強化する」と語り、2016年9月末までの1年間で目標入場者数を341万人としている。
<値上げ、国民所得伸びない中、国主導の値上げを続ける>
ハウステンボスは、7月1日から入場料金を改定すると発表している。パスポートやチケットのほとんどを、1日当たり200円値上げする。
園内の施設を1日利用できる「1DAYパスポート」の大人料金は6500円(税込)から6700円に、入場と園内バス利用だけの「散策チケット」は4000円から4200円に引き上げる。
7月に新施設「ロボット王国」をオープンすることや、夏のテーマエリア「水と冒険の王国」をリニューアルすることなどを理由に挙げている。
今年3月にも1DAYパスポートなどの料金を改定しており、値上げは今年に入って2回目となる。
澤田社長も値上げで利益を増加させる手法では、そんじょそこらの普通に人になってしまう。次の野望やロマンがなければ利益を増加させ続ける必要もなかろう。むしりとるのはやめよう。一度客離れが生じたら、値上げどころではなくなるのだが・・・。値上げ続けたTDLも試練の今期となっている。
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