米の利上げ観測から108円前後で推移していた円が111円をつけていたものの、前月末の景気低迷により、具体的な経済対策も講じず消費税増税延期、これを嫌気した外資勢が、日本のアベノミクス景気は、中国経済低迷、消費不振から今後とも悪化し続けるとして円買いに走り、もとの108円に。今度は米利上げの重要要素である5月の新規雇用統計が3万8千人と市場予想の16万人台や４月の12万3千人からも予想外の大きな後退、利上げは先送りされるとの観測から円は106円50銭を挟んだ円高展開となっている。

アベノミクスでは、先立って日銀会合も何も手立てを示さず、今度は増税延期の現実に緊急で効果的な経済・消費対策も盛り込まず、東証は海外・外人投資家から何やっとんのと失望売りに押されている。