続、3セク新潟国際海運購入「オハマナ」号 セウォル号と同じ改造号だった
日本の自治体も落ちぶれたものだ。
新潟県の3セクク新潟国際海運は、日本の海運会社が使用終了し、韓国企業に売却してさらに10年以上使用されてきた韓国フェリーを再度購入するという悲しい話。そんなこんなで、新潟国際海運がとんでもないモノを掴み、とんでもない話になっている。
その船舶は元々日本の中古フェリーを清海鎮海運が購入、大幅改造したフェリーで大勢の高校生ら304人を乗せたまま沈没したセウォル号の兄弟船と知られる「オハマナ号」だった。
3セク新潟国際海運は、いわくつきのフェリーの安全性をどこまで再検証して購入契約を交わしたのか不明だが、速力も日本で運航されていた当時の速度能力21.0ノットを信じて契約し、蓋をあければ速力が11~12ノットしか出ないことが判明したという。エンジンが老朽化して能力がダウンしているのか、エンジンが老朽化したため低能力中古エンジンに積み替えたのか、それとも船舶重量が大幅に重たくなり速度が出なくなっているのか。
韓国旅客船沈没セウォル号の「双子旅客船・オハマナ号」も元の「あけぼの号」を大幅改造していた。
まず船室は、セウォル号同様242人も増加させているが、そのために、船室を既存の客室(上層部)の後方部分で大幅に増加させていた。船舶の重心がかなり上方に移行しているものと見られる。
貨物コンテナを71個増加して運搬できるように改造している。その代わり、自動車の運搬能力を15台分減らしているが、その運搬重量は比較にならないほど重くなっている。
韓国ではこれまで沿岸フェリーとして利用されており、新潟国際海が荒れ狂う冬の日本海を航行させるには危険性も高いシロモノでもあった。
フェリー「あけぼの」⇒「オハマナ」
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船名
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フェリー「あけぼの」(初代)
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航路
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鹿児島航路(鹿児島-那覇)
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運航会社
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マルエーフェリー・奄美海運
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総トン数
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6466トン
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全長
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141.5メートル
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型幅
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22.0メートル
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型深
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13.8メートル
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主要機関
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ディーゼル 9千馬力×2基
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航海速力
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21.0ノット
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船客定員
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695名
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就航
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1989年9月
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造船
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三菱・下関
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就航
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1989年9月
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引退
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2003年2月
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売却
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売却額は数億円
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売却先
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韓国・清海鎮海運
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売却先での船名
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「オハマナ」号
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売却先での航路
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仁川-済州(済州島)、セウォル号と同
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<改造>
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客室 後方上部で大幅改造など
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船客定員
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695人⇒937人(242人増)
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貨物輸送コンテナ
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109個⇒180個
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車両運搬能力
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乗用車:63台⇒50台
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トラック:42台⇒40台
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セウォル号の改造では韓国船級協会がいい加減な調査で許可していたことが判明している、また同号の運航開始に関しては、関係機関の多くが賄賂をもらい許可を出していたとして、その後、逮捕されている。
以上、ネット記事など参照
<「オハマナ号」の改造前と改造後>
セウォル号の改造では韓国船級協会の検査に概ね合格基準であったとされ、過積載が問題となっているが、重心が改造で高くなっており、その問題をクリアーするためにはバラスト水の注入などしなければならないが過載のため、それができず、復元力が大幅に悪化していたと見られている。
オハマナ号でも同じような改造が行われているが、韓国とは異なり、日本の検査機関で運航許可が出されるかは別問題だ。
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