アイコン 世界の異端児・中国習政権 南シナ海を最新爆撃機でパトロール常態化へ 居直り

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国際仲裁による中国不法占拠判決が出ても、居直り逆に攻勢を強める中国軍の南シナ海の埋め立て軍事要塞化と9段線内の領海化。

中国空軍の報道官は18日、南シナ海のスカボロー礁付近に最近、新型爆撃機「轟(H)6K」を派遣してパトロール飛行を実施したことを明らかにし、「今後、南シナ海で常態化する」と表明した。
中国の南シナ海での主権を否定した国際仲裁裁判所の判決を無視し、居直り、海域での主権の主張を継続する意向を示したものとみられる。
米国は、フィリピンの米軍拠点の基地から近く、戦略的に重要な位置にあるスカボロー礁で中国が更なる埋め立てを行う兆候があるとしており、オバマ大統領らが強く警告してきた。

新型の対地巡航ミサイルが搭載可能とされるH6Kには米国などが警戒を強めており、同礁周辺への派遣は米中の緊張関係を一層高める可能性がある。

報道では、一部国民から違憲だと提訴されていた米国との防衛条約、4月6日フィリピン最高裁が「比米防衛協力強化協定(EDCA)」 について合憲判決を下した。同協定では、フィリピンを防衛するために米軍に対して駐留基地を提供するというもので、
対象は、
1、スプラトリー(中国名・南沙)諸島に一番近い南西部パラワン島にあるオイスター(ウルガン)湾の基地
2、北部ルソン島のサンミゲル基地。
3、ルソン島のフォートマグサイサイ基地
4、米空軍基地があったクラーク基地(軍民共用)、
5、かつて米海軍基地があり、南シナ海に面するスービック経済特区の一部施設
などが候補に挙がっており、米軍のフィリピンへの派遣拡大を図る新軍事協定に絡み、両国が双方の費用負担割合など詰めの協議を進めている。
すでに米国にとってフィリピンは、東南アジア最大の軍事援助国になっている。

<米軍の駐留化は、ドゥテルテ新大統領の動向に注目>
ただ、6月末に就任したロドリゴ・ドゥテルテ・フィリピン新大統領はトランプ流の毒舌家、中国とは対話すると選挙戦で公約しており、南沙諸島対立問題を封印して、経済投資を中国から引き出す算段だと目されている。しかし、南シナ海に面しないフィリピン最南部のミンダナオ島タバオ市の市長出身の新大統領であり、中途半端な中国との妥協は、首都マニラがあるルソン島など南シナ海に面する国民から攻撃される可能性がある(一気に政情不安化することも考えられる)。
もしも、新大統領が中国との対話を実現させれば、中国側は膨大な経済援助を約束するものと見られ、フィリピンは、条約再締結したばかりの米国との軍事条約を再度破棄する可能性すらある。それほど、中国側は新大統領に賭けており、米軍の鼻をへし折りたい野望に駆られている。
マニラ新聞によるとドゥテルテ大統領は7月14日夜、首都圏サンフアン市のクラブフィリピーノで行った演説で、南沙諸島での衝突により2013年から中断している比中2国間交渉の再開に向け、(国民の信任厚い)ラモス元大統領を特別特使として派遣する意向であると報じている。

<ロドリゴ・ドゥテルテ・フィリピン新大統領語録>
1、麻薬犯罪撲滅のため、警察官が麻薬密売人を見つけた場合「殺害すれば報奨金を支払う」(刑務所の収容者数が足りないから、射殺するとしたもの)(タバオ市長時代、実際麻薬を撲滅させ安全都市にしたが、影で自警団を組織して犯罪者に裁判を受けさせず容赦なく大量殺戮したとしてアムネスティから非難されている)
2、「犯罪者は射殺する」
3、「就任したら腐敗した官僚や警察は皆殺しにする」
4、「水上バイクで中国の人工島に行って旗を立てる」
5、「中国に乗り込み対話する」
6、就任後は「午後1時から勤務開始する」
7、「フィリピンはこれまで経済成長を遂げたが貧困層はそのままだ。それはアキノ前大統領の失政だ」と痛烈に批判していた。(結果、貧困層の票を独り占めした)
大統領就任後、選挙では言い過ぎたとマスコミに述べているが、手の内は未知数である。

<新型爆撃機「轟(H)6K」>
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[ 2016年7月20日 ]
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