財務省の発表によると、６月までの今年上半期の輸出額は、台湾向けの鉄鋼や中国向けの有機化合物などが減少したため、３４兆５１８３億円と前年同期間比▲８．７％減となった。
一方、輸入額は原油価格の下落の影響で、３２兆７０４１億円と同比▲１７．２％減となった。
結果、輸出から輸入を差し引いた、今年上半期の日本の貿易収支は１兆８１４２億円の黒字となり、東日本大震災前の平成２２年下半期以来、１１期、５年半ぶりに黒字に転じた。

同時に発表された６月の貿易収支も、原油価格の下落で輸入額が減少したことなどから、６９２８億円の黒字となり、２ヶ月ぶりの黒字となった。
財務省では、今回の統計には、ＥＵ離脱を決めた６月２４日のイギリスの国民投票の影響はほとんど見られない。原油価格の動向も不透明なだけに、今後も貿易収支の黒字基調が続くかどうかは分からないとしている。
以上、