アイコン 韓国経済  証券会社の負債拡大

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リーマン・ショック後、韓国の証券会社は経営規模を拡大するため、負債を膨らませてきたことが分かったと韓国紙が報じている。
経営健全性の強化を図るために負債を削減した世界的な証券会社とは逆行しているとの指摘が聞かれる。
ソ ウル信用評価が、韓国の6大証券会社(農協系のNH、未来アセット大宇、サムスン、未来アセット、現代、韓国投資証券)と外資系証券2社(ゴールドマン・ サックス、モルガン・スタンレー)の財務状態を分析した結果、韓国の証券会社は証券売買手数料の収入減少で収益性が悪化すると、買い戻し(RP)条件付き 債券、株価連動証券(ELS)などの販売に集中して資金を調達した。

2006年に2兆2000億ウォン(現在価1ウォン/0.0931円)だった韓国証券6社のRP条件付き債券の販売は、昨年は9兆4000億ウォン(総資産の30.7%)に膨らみ、ELSは2兆ウォンから9兆3000億ウォン(同30.6%)に増えた。

これら商品は、証券会社がいずれは投資家に償還するものであり、財務上は負債に分類される。その結果、6社の負債は昨年時点で30兆5000億ウォンとなり、2006年(8兆3000億ウォン)の3.6倍に達した。

米 国の証券会社は逆の道を歩んだ。金融危機を触発した金融機関の無責任さが批判を浴び、規制も強化され、負債も削減された。金融危機直前の07年に1兆 1000億ドルに迫った大手証券2社の負債総額は08年には8000億ドル前後に減少し、現在も同じ水準を保っている。悪化した収益性は顧客資産運用部門 を強化するなどして補った。

ソウル信用評価のユン・ヨンファン本部長は「世界的な証券会社と逆行する韓国も弱点を把握し、それを改善していく必要がある」と述べた。
以上、韓国紙

韓国の銀行(KB国民銀行、国営のウリ銀行、新韓銀行、ハナ銀行)は、積極的な融資に慎重で、これまで産業銀行など国営銀行が幅を効かせてきた結果、サムスンなど財閥企業内の金融が盛ん、中小企業が大きく育たない土壌となっている。
金融政策も自国利益最優先で、外資金融機関が定着しない理由ともなっている。ただ、世界常識を金融世界で貫けば、国民感情が許さず、よほど経済が回復しない限り、また、外資に対する対応を改めない限り、外資金融機関の新たな進出も考えられない。日本の金融機関が新たに韓国に進出しているが、在日系やダボハゼのような金融機関のみである。

<韓国のKOSPI総合指数>
株価5年間ほぼ変わらず。

韓国

 

[ 2016年7月28日 ]
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