アイコン 秒読み段階にいたった韓国最大の海運会社「韓進海運」の破綻 その影響

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中国経済の低迷に発した世界物流量の減少により、倒産の危機に瀕して いる韓進海運、すでに釜山港では貨物の積み替え作業が開始されているという。韓進海運はこれまで100万TEU(1TEUは6.1m標準コンテナ)を担っ てきており、半分以上が海外の港湾へ移ってしまうと危惧されている。また、船主として、危機に瀕している造船業界への影響も避けられない。
韓進海運は80数ヶ国の1万6400社と取引して荷主の海上輸送を担当、コンテナ船とバルク船を157隻所有するほか、93隻の傭船も保有している。

韓進海運では、すでに傭船料を滞納していることが明らかになっているが、法的管理に入れば船主に返還されることになる。
船 舶金融を利用して所有している64隻については、債権者などが担保権を行使した場合、船舶が抑留される可能性もあり、船舶に積載されたまま運送できなくな る貨物については損害賠償の責を負うことになる。そうなれば、路線運航のため加入している国際海運同盟「海運アライアンス」からも退出させられ、割り当て られた路線運航権も失うことになる。また、船主や債権者から船舶が抑留された場合、物流が大混乱に陥る可能性も高いと危惧されている。

韓進海運は、これまで韓国のコンテナ輸出入物流量の6.6%を担ってきており、第2位の現代商船は2.1%に過ぎず、代参輸送することはできず、現代商船も9月からは繁忙期に入ることがから破綻した場合でも代参輸送できないとすでに表明している。

韓国企業は、北米路線では韓進海運への依存度が高いという。
サムスン電子が56%、
LGケミカルが53.8%、
ネクセンタイヤが24.9%、
LG電子が23.2%
依存しているという。
すでに積み替え作業が急ピッチで行われているようだ。

破綻した場合、釜山港をハブ港とした積み替え物量にも大打撃が生じ、韓進海運の従業員や特に釜山港の港湾労働者にも大きな影響が生じることになる。


 

[ 2016年8月31日 ]
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