6月の経常収支9,744億円黒字、24ヶ月連続黒
財務省が8日発表した、海外との貿易や金融取引などでどれだけ稼いだかを示すことし6月の日本の経常収支は、9744億円の黒字となり、24ヶ月連続の黒字となった。
日本の製造業が海外へ移転していることから、海外子会社、投資など海外利益が経常収支に反映される。
1、貿易収支:7,636億円の黒字(前年同月比+6,409億円 黒字幅拡大)
鉱物性燃料の輸入額が減少したこと等から、「貿易収支」は黒字幅を拡大した。
輸 出:5兆8,341億円(前年同月比▲6,386億円[▲9.9%]減少)
前年同月比で10か月連続の減少。
輸 入:5兆705億円(前年同月比▲1兆2,795億円[▲20.2%]減少)
前年同月比で18か月連続の減少。
2、サービス収支:▲1,676億円の赤字(前年同月比+293億円 赤字幅縮小)
「旅行収支」が平成8年以降6月として過去最大の黒字となったこと等から、「サービス収支」は平成8年以降6月として過去最小の赤字となった。
3、第一次所得収支:4,175億円の黒字(前年同月比▲2,251億円[▲35.0%] 黒字幅縮小)(うち再投資収益は3,113億円の黒字)
「証券投資収益」の受取が減少したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を縮小した。
年金のGPIFは資産運用で、海外債券投資25%、海外株式投資25%を実施している。
4、金融収支は、「中長期債」を中心とした「証券投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が1兆4,478億円増加した。
(1)金融収支・資産(居住者による投資)
(ア) 対外直接投資:1兆5,971億円の資産増
本邦企業による海外子会社の増資引受け等がみられ、資産増(実行超)となった。
(イ) 対外株式・投資ファンド持分投資:1兆166億円の資産増
投資信託委託会社等が買い越しとなったこと等から、資産増(取得超)となった。
(ウ) 対外中長期債投資:2兆362億円の資産増
生命保険会社が買い越しとなったこと等から、資産増(取得超)となった。
(2)金融収支・負債(非居住者からの投資)
(ア) 対内直接投資:1兆2,596億円の負債増
本邦企業による海外子会社からの借入等がみられ、負債増(実行超)となった。
(イ) 対内株式・投資ファンド持分投資:▲4,735億円の負債減
輸送用機器等の業種において売り越しとなったことから、負債減(処分超)となった。
(ウ) 対内中長期債投資:▲7,378億円の負債減
中長期国債が売り越しとなったこと等から、負債減(処分超)となった。
[計算参考] ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート)
105.49円/米ドル(前年同月:123.75円/米ドル、前年同月比14.8%の円高)
ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均レート)
118.54円/ユーロ(前年同月:138.76円/ユーロ、前年同月比14.6%の円高)
円安下の貿易収支
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原油安は2014年夏場から下落
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2014年
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2015年
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2016年
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1月
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-27,917
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11,791
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-6,488
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2月
|
-8,025
|
-4,250
|
2,422
|
3月
|
-14,460
|
2,274
|
7,542
|
4月
|
-8,117
|
-558
|
8,232
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5月
|
-9,108
|
-2,172
|
-406
|
6月
|
-8,232
|
-705
|
7,636
|
7月
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-9,621
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-2,684
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今年に入り120から101円まで円高に
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8月
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-9,497
|
-5,694
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9月
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-9,606
|
-1,158
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10月
|
-7,369
|
1,083
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11月
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-8,935
|
-3,813
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12月
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-6,652
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1,403
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