シンガポールでジカ熱41人感染 デング熱同様やぶ蚊媒介 スミラルブの疑いも
シンガポール政府は28日、蚊を媒介して感染するジカ熱に、屋外で働いていた建設作業員など41人が感染したと発表し、いずれも感染が拡大している中南米への渡航歴が確認されていないことから、国内で感染が広がったものと見て、感染経路の特定を急いでいる。
シンガポール保健省が発表した声明によると、ジカ熱への感染が確認されたのは、シンガポール中心部の屋外の建設現場で働いていた外国人の作業員や同地区に住む住民合わせて41人で、このうち34人はすでに症状が治まっているという。
41 人は、いずれもジカ熱の感染が拡大している中南米などの地域への渡航しないまま、今月下旬から発熱などの症状を訴えたということで、保健省ではシンガポー ル国内で感染したものと見て、感染経路の特定を急ぐとともに、ほかにも感染した人がいないかどうか検査を続けている。
シンガポールでは今年5月にも、ブラジルに渡航した男性が帰国後にジカ熱を発症したが、国内での感染が確認されれば今回が初めて。
WHO=世界保健機関によると、ジカ熱は東南アジアでもインドネシアやタイ、フィリピンなどで国内での感染が報告されていて、各国が警戒を強めている。
以上、
アメリカでは、中南米渡航者や性交渉を持った相手、フロリダ州でジカウイルスを持ったやぶ蚊による感染が確認されている。すでに完癒した患者の精子からジカウイルスが見つかったという報告も米国でなされている。
ジカ熱の問題点は、妊婦がジカウイルスに感染すると小頭症の赤ちゃんが生まれる確率が高いという点にある。
<殺虫剤が小頭症の赤ちゃんの原因?>
ただ、小頭症赤ちゃん出生については、繁殖を防ぐ殺虫剤として散布されたスミラルブ系薬剤(モンサント-住友化学製で遺伝子を書き換え、当薬剤を散布により取り込んだやぶ蚊やジカウイルスを持つやぶ蚊の精子・受精卵に奇形を生じさせ、幼虫が成虫に変態するのを阻害させ、新たなやぶ蚊の発生を封じ込めるという薬剤)が、原因との見方も一部になされている。
当薬剤散布の開始と小頭症の赤ちゃんの出生が同じ時期に重なっているという。それまでジカ熱感染妊婦から小頭症の赤ちゃんの出生の報告はほとんどなされていなかったとされる。WHOも関係を注視しているという。
製品名:スミラルブ/成分名:ピリプロキシフェン(=合成類似幼若ホルモン剤=環境ホルモン剤)
幼若ホルモンは、昆虫のホルモンの一種であり、変態を抑制しながら幼虫の生長を促進する作用がある。
昆虫の脳の後ろにあるアラタ体から分泌される。その幼若ホルモンに類似した合成幼若ホルモン剤がピリプロキシフェンだが、繁殖を防止する合成剤。そのピリプロキシフェンが妊婦の赤ちゃんの細胞分裂による脳形成に影響を与え、小頭症の赤ちゃんが生まれているのではという疑念である。
そうした疑念を晴らすためには、マウスやサルなどで実験すればすぐ判明しようが、アメリカ・モンサントという巨大企業であり、研究が潰されたり、圧力を加えられたりすることから、どこの研究機関も対応しないのだろうか。
<ジカ熱と小頭症の赤ちゃん数>
ジカウイルスを媒介する蚊に刺されてからの潜伏期間は不明であるが、数日から1週間とみなされている[5]。60%から80%程のケースが、無症候性である。
主たる症状は軽度の発熱、結膜充血、筋肉痛、関節痛、頭痛、斑点状丘疹である。デング熱やチクングニア熱と似ているが、発熱などはデング熱と比べると軽い。
現在有効な薬剤やワクチンはなく、対処としては安静にするのみである。デング熱と比べると症状は穏やかであり4日から1週間で終息する。入院が必要になることは希であり、2016年1月末現在、ジカ熱を直接的な原因とする死者は報告されていない。
2016年3月30日のサンパウロ時事
ブラジル保健省は29日、最新の統計を発表し、国内で小頭症と疑 われる新生児の数は現在、4291人に上ると発表したとしている。
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