平昌五輪 今度は開閉幕式演出の鄭求昊氏辞任 組織委員長に続き
今年5月、平昌冬季五輪の立て直しを成功させたものの、その間、大韓航空副社長の娘がナッツ・リターン事件を引き起こし悩み、今年になるとグループ中核企業の韓進海運が経営危機に陥り、平昌冬季五輪組織委員長を辞任した趙亮鎬韓進グループ会長(67)。
後任には元経済官僚の李熙範元産業資源部長官(=大臣/盧武鉉政権の2006~07年、67歳)が就任、予算管理はうまかろうがリーダーシップは望みようもないド官僚OB。
今度は8月31日、1年半後に迫った平昌冬季五輪の開閉幕式の演出家が、開閉幕式総監督との対立から、契約もできず、無給のまま辞任した。
韓国・中央日報紙は次のとおり報じている。
約1年5ヶ月後に迫った平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)が暗礁に乗り上げた。
開閉幕式の演出家である鄭求昊(チョン・グホ)氏(51)が30日、辞意を表明したためだ。
開閉幕式の下絵やコンテンツなど芸術的な部分についてチョン氏が責任を負ってきており平昌五輪は支障をきたすほかはなくなった。
辞意の理由としてチョン氏は、俳優の宋承桓(ソン・スンファン)開閉幕式総監督(59)との不和を公表した。
30日、中央日報の電話取材で、チョン氏は「ことごとく衝突した。ソン総監督とはとても一緒にできなかった」として内部対立が深刻だったことを吐露した。
次は一問一答。
Q:なぜ辞意を表わしたのか。
A:「辞めるのではない。組織委員会とソン総監督が契約をしないからだ。2月から平昌の仕事をしてきたが6ヶ月間、一銭もお金をもらえなかった。具体的な条件は口頭で合意したが、契約を今日明日と延ばしているのでは出て行けという話ではないか」
Q:「平昌に常駐しなければならない」という契約内容のために食い違ったそうだが。
A:「私は来年まで予定がある。それを全て分かった上で演出の仕事を引き受けてほしいと言われた。今になって違うことを言ってどうするのか。江原道の平昌に24時間座っていてこそ仕事になると考えるのはナンセンスだ」
Q:企画案が青瓦台(大統領府)報告まで行ったのではなかったか。
A:「それでさらに背信感を持つ。存分に私のアイデアを使って煮殺しにするのではないのか。これまでソン総監督が出した構想案について文化体育観光部はいつも反対した。代わりに私のアイデアは全面的に同意した。現在の開閉幕式の基本シナリオの80%は私が出したものだ」
(韓国・SBSは、「平昌五輪組織委員会の幹部によると、文化体育観光部がデザイナーとして知られる鄭氏を演出担当に推したのは、宋総監督に国際大会や大規模公演の演出経験が不足していたためだという。開会式の企画では鄭氏と宋総監督の両者の案が検討されたものの、鄭氏の案が8割方採用され、残り2割で宋総監督の案が通った。」と報道している。)
Q:金鍾徳(キム・ジョンドク)文体部長官の交代も影響を及ぼしたか。
A:「それは私が関与することではないのではないか。とにかくソン総監督にはとても合わせられなかった。あの人の基本的な方向性は『小学校2年生が理解できる開閉幕式』だ。いくら分かりやすく作るといっても芸術的な奥深さは持つべきはないのか」
このようなチョン氏の主張に対してソン総監督の立場を聞くために何度も電話を試みたがつながらなかった。代わりにソン総監督は「いちいち対応するのは適切でないようだ。組織委で公式的な立場を表明する」というメッセージを送ってきた。
以上、中央日報等参照
内容は別にして、組織を演出家と総監督という2枚看板にしたことが最大の問題だったのだろう。経験に乏しい宋承桓氏を総監督に就任させた経緯そのものが問題ではなかったのだろうか。
◆鄭求昊(チョン・グホ)
ファッションデザイナーであり映画衣装の専門家として有名。2013年から国立舞踊団の『壇』の演出を務めて公演界と縁を結んだ。特に彼の演出作である『饗宴』を印象深く観た金鍾徳文体部長官の推薦で今年2月から平昌の開閉幕式の演出家として活動してきた。演出とデザインを手がけた国立舞踊団の『墨香』も伝統舞踊モダン化の代表コンテンツとして定着している。ソウル・ファッションウィークの監督も担当していた。FILAコリアの副社長にも就任している(FILAはイタリアブランドだが、地域代理店のFILAコリアがFILA本体を買収している)。
◆宋承桓(ソン・スンファン)
声優・TV・映画・舞台俳優の長いキャリア、演劇‘NANTA’のプロデューサーを務め脚光を浴びた。俳優としては著名であるが、プロデューサー、演出家としてのキャリアには乏しい。
<新文化体育観光部長官>(前)金鍾徳氏⇒(新)趙允旋氏
趙允旋氏は8月31日、韓国の文化体育観光部長官に指名された。朴槿恵政権で女性家族部長官や青瓦台(大統領府)政務首席秘書官などの要職を務めてきた女官。
(宋承桓の企画案は、K-POPP全員集合の企画案だった一部報道されていた。トリは当然太っちょPSYの江南スタイルという。K-POPPの頂点に立ち・世界的に有名な太っちょPSYの江南スタイル、日本では日本を走る現代自動車のように見向きもされないが・・・)
日本も安心できない。秋元ではAKBと海外も含め姉妹グループを総出演させる可能性はないだろうか。茶番。
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