韓国銀行（中央銀行）は２日、第２四半期（４～６月）の韓国の実質国内総生産（GDP）が前期比で０．８%増加したと発表した。今年第1四半期（１～３月、０．５%増）を０．３ポイント上回り、７月に発表した速報値より０．１ポイント高くなった。
しかし、四半期別の成長率は、昨年の第３四半期（７～９月）の１．２%から第4四半期（１０～１２月）に０．７%に落ち込んで以降、３四半期連続で０%台にとどまっており、低成長が慢性化するのではないかとの懸念が広がっている。

経済活動（産業）別では
製造業が第1四半期の０．２%減から１．２%増、
建設業も住居用の建設需要が伸びて１．０%増
サービス業は卸売・小売業、飲食・宿泊業が好調で０．６%増。
となった。
製造業がマイナス成長から脱したことについて、韓国銀行は、原油価格が第２四半期にやや上昇したためと説明している。

GDPに対する支出を項目別にみると、
今年第１四半期には、消費が０．２%に落ち込み、深刻な消費低迷が懸念されたが、政府が個別消費税引下げ措置を取ったことで自動車など耐久財販売が伸び、民間消費の押 し上げにつながったと分析されている。
これにより、第２四半期の内需の寄与度は０．２ポイントとなり、前期の▲０．２ポイントからプラスに転じた。