アイコン VW排ガス不正プログラム Audiに波及  米司法当局巨額罰金示唆

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米司法省は、VWが倒産しない限りにおいて、刑事責任の罰金を科すとされ、財務内容の精査に入っているという恐ろしい状況となっている。
VWグループの排ガス不正プログラム車両約1100万台のほとんどは今年中にリコールを終わるとしているが、まだ2割も進んでおらず、いつになるのか不明。その間、地球上に問題車両が規制値の10倍以上の排ガスを吐き出し続けている。
(ほかの欧州のディーゼル車は、欧州排ガス規制がザル法であるため、エンジン室内温度45℃以下でEGR装置を停止するようにプログラム設定されており、VWと似たようなものだが・・・)

VWの高級車部門アウディから、排ガス不正スキャンダルへの関与が疑われる開発部門幹部が退社した。
不祥事の火消しに努めるVWだが、グループの稼ぎ頭であるアウディに飛び火した。

退社したのは、アウディの開発責任者だったシュテファン・クニルシュ氏。今週に入り即日付で社を去った。
クニルシュ氏は、1990年の入社以来アウディのエンジン設計などに関わったベテランで、スキャンダル発生後に地位を追われたウルリッヒ・ハッケンベルク氏の後を継いで約10ヶ月前に同職に就いたばかりだった。
だが、当局の調査で就任時には排ガス不正について知っていたことが明らかになっていた。
  クニルシュ氏の就任は、アウディのルパート・シュタートラーCEOが直接指名した。当局が不祥事の原因究明に乗り出す中で、今やCEO自身が厳しい調査の対象となっている。

VWグループにとってアウディは、中核的な存在。最大の利益を生むばかりでなく、そこで生まれた技術が大衆車の各ブランドに伝えられ、幹部の力量が試される場としても機能している。
VWの前CEOのマルティン・ウィンターコルン氏は、アウディCEOからグループCEOへと駆け上がったが、これはフェルディナント・ピエヒ元会長と同じルートだった。
このような緊密な関係があるため、技術の深いノウハウを持つアウディが排ガス不正に重要な役割を果たした可能性があると疑いの目が向けられている。

VWグループの利益構成 2016年中間期
 
/百万€
構成
VW
881
12.1%
Skoda+SEAT
778
10.7%
商業車
1,138
15.6%
Audi
2,666
36.6%
Porsche
1,830
25.1%
7,293
100.0%

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[ 2016年9月28日 ]
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