アイコン 10億人超感染のトキソプラズマ、精神疾患に関係か 帯広畜産大西川義文准教授ら

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トキソプラズマ帯広畜産大の研究グループは、病原性寄生虫トキソプラズマに動物が感染すると、記憶に障害が生じることが分かったと発表した。トキソプラズマは人間やネコなどに広く寄生している。障害を引き起こすメカニズムは統合失調症など人間の精神疾患と似ていることから、心の病との関係性の解明にもつながると期待している。

 同大原虫病研究センターの西川義文准教授(43)と岐阜大大学院生の猪原史成さん(27)が中心となり、約5年間かけて研究成果をまとめた。10月に米国の科学専門誌に掲載される。

西川准教授らは、普通のネズミとトキソプラズマに感染したネズミの2種類を使って実験。専用装置に入れて音と共に電気ショックの刺激を与えた後、再び同じ状態に置くと、感染ネズミは普通のネズミよりもおびえず、恐怖の記憶が定着していないことが分かった。
以上、報道参照

<トキソプラズマ>
トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)というアピコンプレクサに属する一属一種の寄生性原生生物(原虫)で、トキソプラズマ症という感染症を引き起こす。
世界中で見られる感染症で、世界人口の3分の1(10億人以上)が感染していると推測されているが、有病率には地域で大きな差がある。
健康な成人の場合には、感染しても無徴候に留まるか、せいぜい数週間のあいだ軽い風邪のような症状が出る程度である。
しかし、胎児・幼児や臓器移植やエイズの患者など、免疫抑制状態にある場合には重症化して死に至ることもあり、重篤な日和見感染症といえる。
重症化した場合には、脳炎や神経系疾患を起こしたり、肺・心臓・肝臓・眼球などに悪影響をおよぼす。
予防するためのワクチンはない。

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[ 2016年9月29日 ]

 

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