アイコン 中国 無謀な開発のツケが災害大増原因 pm2.5は地球を滅ぼす

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中国は35年ほどの間で、450都市をつくり、4万平方キロメートルを都市化した。その間に、高速鉄道網1万9,000キロ、29の地下鉄、高速道路6万キロ超、100か所近い新空港を建設した。
こうした開発に都市の排水管は、猛烈な雨を受け止めきれず、氾濫水は道路に溢れた。急速に進められた都市化が、被害を拡大しているとチャイナ・デイリーは次のように伝えている。

太平洋の東側で発生し定着しているエルニーニョ現象で、中国では降水量が例年より21%増え、今年の夏は特に、過去20年で最悪レベルの洪水被害に見舞われている。
中国全土で何百もの都市が浸水し、6,000万人の生活に影響が出ている。50万人以上が避難を余儀なくされ、300人が死亡した。

河北省井陘県では2日間の降水量が昨年1年間の雨量を上回った。近くのケイ台市も過去最悪の洪水に遭い、北京市と武漢市も相当な被害を受けた。水害の被害額は過去最大の447億ドル(約4兆2,500億円)に及ぶ。
447億ドルは2008年の北京オリンピックの開催費に相当し、米ワールドトレードセンターを10棟建設できる額。
ブルームバーグは、今年の洪水が中国の第3四半期のGDP成長率を0.2%押し下げると見込んでいる。

急激な都市化が洪水の原因
河川や池、湖といった自然水系管理システムは、舗装とコンクリートで窒息死してしまった。
武漢では、全体の3分の2に相当する87の湖が、1949年から2015年にかけて消失した。
北京大学建築景観設計学院院長の俞孔堅氏は、都市化によって中国東部では過去30年で湿地の50%以上が消失し、洪水を抑制する能力が著しく落ちていると指摘する。

中国住宅都市農村建設部によると、中国の都市の約半分は国の洪水防止安全基準を満たしておらず、1時間あたりの排水能力は東京とニューヨークが50mmなのに対し、武漢市は34.5㎜、上海は36㎜しかない。

俞孔堅氏は、都市の排水能力不足の理由を、自然に対する軽視、“無情”な都市化、市場の自由競争、国の腐敗が組み合わさった結果だと説明している。
中国では排水設備のような目に見えない都市インフラへの投資は置き去りにされてきた。中国における2000年から2014年の水害被害額は3,000億ドル(約30兆円)に達していると警告している。
以上、

エルニーニュ現象は、数年は続く。北極からエベレストに向け吹く風が偏西風と衝突して、低気圧を発生させ、偏西風に乗り、東へ。エルニーニョ現象で暖ためられた湿った空気がその低気圧に吸い寄せられ続け発達、発達する。湿った暖かい空気は吸い寄せられ続け低気圧は停滞、一帯に大雨をもたらし続けることになる。それが中国で現実に生じている。

<中国を何とかしなければ温暖化対策は無意味>中国は地球を滅ぼす
温暖化対策を欧米日主導でいくら講じても、熱を使用する製造が拡大するばかりの中国やインドをどうにかしなければ、どうしようもないところまできている。
さらに原油安で、燃料の大飯喰らいである大型のP/UやSUVが飛ぶように売れるアメリカもある。
PM2.5については、米国大使が着任早々北京を逃げ出し帰国してしまい話題になったが、面と向かって、環境国と自称するドイツも中国の大気汚染対策を問題にしないどころか、アメリカも含め、欧米日は面と向かって批判さえもしない。
pm2.5の影響で年間何十万人も亡くなっているという報告もある。実際経済優先で何もしない中央政府による大量殺人でもある。

中国のPM2.5の元凶である鉄鋼などの鉱物生産およびそれに必要な石炭を燃焼させ製造するコークス、冬場の集中暖房における石炭燃焼。
世界に向け車両対策でお茶を濁しても、現実のpm2.5は減らないどころか増加する一方である。

余剰生産物を世界へ破格値で輸出して問題となっている鉄鋼製品、それに対して各国から批判を受け、構造改革に着手した中国、実際は「安い価格で輸入でき、輸入国に役に立っているという本音」を中央政府は持っており、何もしていないのも同然、現在でも過去最大の生産量を更新し続けている。
再び、都市バブルが生じ、鉄工生産がさらに増加、連れて石炭価格が急上昇、当局は石炭増産の大指令を出している。
(中国では原油生産が内陸部西部のウイグル地区などに集中しており、コスト高を招くことから排ガス抑制の触媒装置も付けない重化学工業の大コンビナートが増加する一方となっている)

<九大スプリンターによるpm2.5の11月3日の予測>
まだ秋なのに、すでにまっ赤赤。冬場は暖房用の石炭燃焼が始まり、本格的な冬になり気圧が安定すれば、大風が吹かなくなり、pm2.5は吹き飛ばされず、中国内に留まり、中南海の住民の脳味噌を犯し続けることになる。

pm2.5のシミュレーションは、当JC-NETのトップページの左側のコンテンツからいつでも入れる。
http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp

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[ 2016年10月28日 ]
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