アイコン 現代自動車 7~9月決算 売上高5.7%減、営業利益▲29%減 スト・稼働率・販売不振

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韓国の現代自動車が26日発表した7~9月期の連結決算によると、売上高は前年同期比▲5.7%減の22兆837億ウォン。本業の儲けを示す営業利益は、同比▲29.0%減の1兆681億ウォン(約982億円)となった。
7~9月期の販売台数は同比3.3%減の108万4674台。
世界的な景気低迷と労働組合の度重なるストライキが影響した。

7~9月期の営業利益は国際会計基準(IFRS)の適用が義務化された2010年以降、四半期ベースで最も低い水準になった。

現代自動車は今年の事業計画で501万台の販売を目標にしているが、9月期までの累積販売台数は前年同期比▲1.7%減の347万7911台にとどまっている(子会社の起亜は別のようだ)。

6月までの上半期では、ロシアとブラジル工場の生産量は、前年同期比でそれぞれ▲11.9%減と▲13.6%減の2桁減を示したが、7~9月期はそれぞれ▲7.9%減と▲8.3%減と減少幅が縮小している好材料もある(底を突いてきているのかもしれない)。

1~9月期の売上高は、前年同期間比2.9%増の69兆1110億ウォン、営業利益は▲13.8%減の4兆1723億ウォン、当期純利益は▲6.6%減の4兆6508億ウォン。

同社の決算内容でプラス面は、SUVなど高付加価値品が売れていること、一方、マイナス面は、ストなどの影響による損失と米中で行っているバーゲンセールが利益を圧迫していることが上げられる。(粉飾している可能性もあるほど値引き販売している)
以上、韓国紙など参照

現代自動車は、中国で30万台生産能力の工場を2ヶ所建設、1ヶ所は今月完成、2ヶ所目も今年中に完成するという。両工場で60万台の生産能力、生産車両はどこで販売するのだろうか。
現代自動車は、エンジンリコール、エアバック設定ミスリコール、サンルーフ落下リコールなど基本的なリコール問題が続出している。

中国市場は、民族系は人気車のデザインの取り込みは韓国勢より早く、性能も日々向上し、中国経済の低迷もあり、安価な民族系車両が大幅に販売増となっている。
(中国市場の車両販売価格は、欧米日車両を10とした場合、韓国系7~8、中国民族系6・・・今後中古車市場が確立してくることから、下取り価格や中古車販売価格も問題となってくる。)

最近は韓国系車両も売れているが、いつまた減少するかわからない。それにいつまでも中国自動車市場が伸び続けるわけでもない。中国市場の回復が生じた昨年11月からの減税措置も今年中に切れるという。
また、韓国の自動車の貿易収支は、中国から安いバスや商用車が輸入され、輸出は高い関税などで伸び悩み、初めて赤字になっている。

[ 2016年10月27日 ]
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