アイコン ごはん処「大戸屋HD」お家大騒動 息子智仁氏は経験も積まず急ぎすぎ

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大戸屋では昨年、事実上の創業者で代表取締役会長であった三森久実氏が57歳の若さで急逝したことにより、会社側と遺族が、後継人事をめぐり対立している。
遺族側は、三森久実氏への退職慰労金の支払額についても不満を持っているとみられる。

遺族の息子・智仁氏側は、自らが早く社長になれないことで現経営陣を批判しているが、会社側が設置した第三者委員会は、「創業者の息子であれば、経営者になれるのは当然、という認識は、法令を理解していない」と指摘した。

郷原弁護士らの第三者委員会による原因調査の結果、
大戸屋創業者の息子・智仁氏は、経営陣が、自らを早期に社長にしないことなどについて不満を持ち、経営陣と対立。これについて、創業家側は、株式を18%しか保有していないにも関わらず、経営者になれるのは当然という認識は、法令を理解していないと指摘した。

一方で、経営陣側についても、上場企業であれば適格性などを検討して人事を決めるべきなのに、創業者の生前の意向を絶対視するあまり、智仁氏に期待を抱かせたことは「非がある」と意見を出した。
大戸屋は、今後も創業者の精神を受け継いだ飲食業を続ける上で、創業家側との和解に努めていく方針。
以上、

三森久実氏が57歳の若さで急逝したばかりに、息子の智仁氏に対して、経営の英才教育をしないままとなったようだ。しかし、久実氏が息子に継がせようとしたかどうかは不知。
息子の智仁氏の母親は、当然、親として会社を継がせたかろうが、大戸屋HDはJQ上場であり、もはやその辺の個人商店ではない。
久実氏にしても息子の智仁氏を社長に承継を前提にしていたらば、少なくとも一族で1/3以上の持株を所有することを選択したはずだ。
対立したままでは三森一族からは、株主の過半を味方に付けるか、過半に至るまで株を買い増すかしなければ、永遠に社長を輩出できない。
18%の持株でも智仁氏をいずれ大戸屋HDの社長にしたければ、第一段階として、経営陣と仲直りするしかない。資本の論理=株主の論理、会社は株主のものであるという法律が聳え建っている。

<業歴>
1958年1月、東京・池袋東口に「大戸屋食堂」として創業。
1983年5月、三森久実氏(昭和32年11月18日生)株式会社大戸屋を設立。
1992年、吉祥寺店が火災で全焼したが、建て直しの際「おしゃれな定食屋」というコンセプトの店舗にしたところ、これが当たりして以後急成長。
2010年3月、実質的な本社機能を新宿区岩戸町から三鷹駅至近の武蔵野市中町に移転し、登記上の本店所在地も同年7月1日をもって移転した。
2011年に持株会社化。株式会社大戸屋分割準備会社(2011年5月16日設立)に日本国内の飲食店事業を分割し(海外事業は元々別の子会社が運営)、これを7月1日に株式会社大戸屋に社名を変更、元々の株式会社大戸屋は同じ7月1日に株式会社大戸屋ホールディングスに社名を変更した。
店舗数は2015年3月現在で直営145店舗、フランチャイズ183店舗、海外直営12店舗、海外フランチャイズ76店舗。
 

大戸屋HDの主要株主
平成28年3月31日現在
氏名又は名称
所有株/千株
割合(%)
三森三枝子
946
13.15
三森智仁
405
5.63
タニコー
130
1.80
三菱UFJ信託銀行
120
1.66
社りそな銀行
100
1.39
東京海上日動火災保険
100
1.39
大戸屋従業員持株会
77
1.07
第一生命保険
50
0.69
株式会社日本アクセス
50
0.69
日本マスタートラスト信託銀行
48
0.67
2,027
28.18

 

大戸屋HD取締役一覧
役名
氏名
代表取締役社長
窪田健一
取締役経営企画部長
松岡彰洋
取締役国内事業本部長
山本匡哉
取締役管理本部長
土橋久一
取締役海外事業部長
水流博之
取締役商品開発本部長
田中信成
取締役総務部長
中村徹
取締役・顧問
河合直忠
取締役(社外)
三森教 雄
取締役(社外)
川上泰弘
取締役(社外)
池田純

 

大戸屋HD業績推移
連結/百万円
14/3
15/3
16/3
売上高
23,216
24,642
26,012
営業利益
755
577
600
経常利益
782
620
592
当期利益
200
273
304
総資産
10,305
11,292
12,149
自己資本
4,188
4,449
4,579
資本金
1,465
1,470
1,471
有利子負債
2,074
2,578
3,072
自己資本率
40.6%
39.4%
37.7%

[ 2016年10月 4日 ]
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